AI記事作成で作業時間を20分の1に|一次情報を入れてSEOで勝つ方法

「AI記事作成を試してみたけど、手直しが減らずに結局は自分で書き直している…」
「AIで書いた記事が、検索で上位に来るのか不安…」
この記事を監修している佐藤誠一は、記事制作をAIエージェントで回している編集者です。

先に結論です。
AI記事作成は、書き方のルールを守れるAIエージェントで手直しを減らし、浮いた時間で一次情報を入れると、検索上位を狙える記事になります。
実際に、同じAIエージェントで書いた記事でも、一次情報が入った記事は検索上位に入り、ネットの情報をまとめただけの記事は上位を取りにくい結果でした。
とはいえ、AIに書かせた記事をどこまで人が直せばいいのかは、見えにくいですよね?
この記事では、AI記事作成の方法の選び方から、一次情報をAIに引き出させる手順までを解説します。

この記事でわかること

  • AI記事作成の3つの方法の選び方
  • AI記事作成の質を上げる4つのコツ
  • AI記事作成で任せる工程の線引き
  • AI記事作成で一次情報を引き出す4ステップ

読み終えると、自社の記事作成をどの方法で進め、何から一次情報を集めるかを決められます。
記事作成にAIを取り入れる判断の参考にどうぞ。

AI記事作成とは

「ChatGPTで記事作成」「生成AIで記事作成」とも呼ばれるAI記事作成は、自社ブログやオウンドメディアの記事作りにも使われています。
AI記事作成とは、ChatGPTなどの生成AIに、キーワードや指示を渡して記事を作ることです。
AIに何を渡すと何が作られるのかを、構成案・本文の順に見ていきましょう。

キーワードを渡すと構成案から作られる

AI記事作成では、生成AIにキーワードを渡すと、最初に記事の構成案が作られます。
記事にどの見出しをどの順番で並べるかを、本文を書く前にAIが組み立てます。
人がAIに渡すものと、AIが作るものの対応は以下のとおりです。

人が渡すものAIが作るもの
メインキーワード検索する人の疑問に答える見出しの一覧
記事の想定読者読者の知識や立場に合わせた見出しの切り口
競合記事の見出し競合記事にない論点を加えた見出し

白紙から見出しを考える工程をAIに任せられるので、人は渡す情報を選ぶところから記事作りを始められます。

本文の執筆まで任せられる

構成案に続けて、本文の執筆までAIに任せられるのもAI記事作成の特徴です。
構成案を渡すと、AIが見出しの順番に沿って本文を書き進めます。
AIが書ける文章の例は、以下のとおりです。

AIに執筆を任せられる文章の例

  • 記事の冒頭に置く導入文
  • 見出しごとの本文
  • 記事の最後に置くまとめ文
  • 検索結果向けの説明文(メタディスクリプション)

導入文やまとめ文も本文と同じ構成案をもとに書かれるので、記事全体の話の流れがそろいやすくなります。
キーワードを渡してから記事が書き上がるまでを、AIに任せられるのがAI記事作成です。

AI記事作成のメリット

構成案から本文の執筆までをAIに任せると、記事作成にかかる時間と費用の両方を減らせます。
AI記事作成で得られるメリットは、以下の3つです。

AI記事作成で得られるメリット

  • 記事1本の実動時間を20分の1にできる
  • リサーチの工数を減らせる
  • 外注費をかけずに本数を増やせる

まずは、記事1本にかかる人の作業時間がどこまで短くなるかから解説していきます。

記事1本の実動時間を20分の1にできる

AIエージェントを使うと、記事1本にかかる人の作業時間(実動時間)を、全部自分で書くときの20分の1まで短くできます。
AIエージェントとは、作業の手順と書き方のルールを組み込み、調べものから執筆までを自分で進めるAIの仕組みのことです。
構成案づくりから本文の執筆までをAIが進めるので、人が手を動かす作業は、AIが書いた記事の最終確認と、わかりにくい表現の指摘が中心です。
例えば私(佐藤)の場合は、SEO記事1本を作る実動時間が、やり方を変えるたびに以下のように短くなりました。

段階やり方実動時間
手書き構成から本文まで自分で書く18〜20時間(2万字の記事)
プロンプトプロンプト(指示文)を登録したAIに書かせる約6時間
AIエージェント書き方のルールを組み込んだAIエージェントに書かせる1時間以内(短いと30分)

※実動時間とは、AIの処理待ちを除いて人が手を動かしている作業時間のことです。

SEO記事1本にかかる実動時間の棒グラフ。手書きで18〜20時間、プロンプトで約6時間、AIエージェントなら1時間以内

AIが記事を書いている待ち時間は、人が別の仕事に使えます。
自社の担当者が記事1本に何時間かけているかを測っておくと、AI記事作成でどれだけ時間を減らせるかを見積もれます。

リサーチの工数を減らせる

記事を書く前の調べものをAIに任せて、リサーチの工数を減らせるのもAI記事作成のメリットです。
人が1件ずつ検索して書き出していた情報も、AIに頼めば一覧にまとめて返してくれます。
具体的には、私がAIに任せている調べものは以下の3つです。

私がAIに任せている調べもの

  • 検索上位に並ぶ競合記事の見出し
  • メインキーワードに関連する検索キーワード
  • 記事で使う統計データの出典

AIが調べた結果は、そのまま構成案を作る材料に使えます。
自社の記事作成で、担当者が1件ずつ検索して書き出している調べものがあれば、そこからAIに任せてみてください。

外注費をかけずに本数を増やせる

AI記事作成なら、外注費をかけずに記事の本数を増やせます。
記事作成の自動化で1本にかかる人の作業時間が短くなれば、社内の担当者だけで作れる記事の本数も増えていくでしょう。
例えば私の場合は、2024年に外注していたライター10名への依頼を、まずプロンプトを登録したAIに、次にAIエージェントに置き換えてきました。
いまは私1人で記事を作っています。
外注費と記事の本数の推移は、以下のとおりです。

年外注していたライター月の外注費月の本数
2024年10名20〜30万円約30本
2025年4名20万円程度約30本
2026年(現在)ゼロゼロ45本

受けている記事制作の案件は減っておらず、月の本数はむしろ増えました。

月の外注費の棒グラフ。2024年は20〜30万円、2025年は20万円程度、2026年はゼロになった

いま外注している記事の本数と月の外注費を並べておけば、AI記事作成に切り替えたときに浮かせられる金額を社内で説明しやすくなります。

AI記事作成のデメリット

AI記事作成は時間と外注費を減らせる一方で、押さえておきたいデメリットもあります。

AI記事作成のデメリット

  • 事実と違う内容が混ざることがある
  • 他者の著作権を侵害する場合がある
  • 入力した社内情報が外部に漏れることがある

防ぐ方法とあわせて、1つずつ解説していきます。

事実と違う内容が混ざることがある

AIが書いた記事には、事実と違う内容が混ざる場合があります。
生成AIは学習した文章から自然につながる言葉を選んで文を組み立てるので、もっともらしい文でも事実と合っているとは限りません。
事実と違う内容をAIがもっともらしく書く現象は、ハルシネーションと呼ばれます。
私(佐藤)がAIで記事を書く仕組みの商談をしたときも、相手から「ハルシネーションが怖い」と不安の声が挙がりました。
記事の中で誤りが混ざると困る事実の例は、以下のとおりです。

誤りが混ざると困る事実の例

  • 統計の数値や調査の年
  • 補助金などの制度の要件
  • サービスの料金やプランの内容

どれも数字や条件が1つ違うだけで意味が変わるのに、文章は自然に読めてしまうため、読んだだけでは誤りに気づきにくいです。
読者が判断に使う情報ほど、AIが書いた記事に誤りが1箇所あるだけで、記事全体が信用されにくくなります。
公開する前に、数値や制度の要件を出典と突き合わせるAIによるファクトチェックを通せば、誤りが混ざったまま公開するのを防げます。

他者の著作権を侵害する場合がある

他者の著作権を侵害する場合があるのも、AI記事作成のデメリットです。
著作権の侵害にあたるかの判断基準は、人が書いた文章でも、AIが生成した文章でも同じです。

侵害の2つの要件

文化庁の資料では、既存の著作物との「類似性」と「依拠性」の両方を、著作権侵害の要件としています。
類似性とは、既存の著作物の表現上の本質的な特徴を、新しい文章から直接感じ取れることです。
依拠性とは、既存の著作物に接して、自分の作品の中に用いることです。

例えば、AIに書かせた記事の段落が他のサイトの記事とほぼ同じ表現になっていれば、類似性があると判断される可能性があります。
AIが書いた文章は、既存のどの記事と似ているかを人の側で把握しにくく、気づかないまま侵害にあたる文章を公開してしまう場合があります。
文化庁の資料でも利用前の確認が必要とされているため、公開する前に、似た記事がないかをAIにチェックしてもらいましょう。
参考:文化庁著作権課|AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス 20ページ
参考:文化庁著作権課|AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス 32ページ
著作権侵害の2つの要件の図。類似性と依拠性の両方がそろうと著作権侵害の要件になる

入力した社内情報が外部に漏れることがある

記事を書かせるためにAIに入力した社内情報が、外部に漏れる場合があります。
入力した内容は生成AIの提供元に送られ、サービスやプラン、設定によっては機械学習にも使われる仕組みです。
記事作成の途中でAIに渡す可能性がある社内情報のうち、漏れると困るものの例は以下のとおりです。

漏れると困る社内情報の例

  • 事例記事に登場する顧客の個人情報
  • 公開前の売上や実績の数値
  • 取引先と結んだ契約の内容

個人情報保護委員会も、生成AIサービスへの個人情報の入力について注意を呼びかけています。
本人の同意なく入力した個人データが応答結果の出力以外の目的で扱われると、個人情報保護法の規定に違反する可能性があります。
顧客や取引先から預かった情報はAIに入力しないか、入力する場合は、提供元が入力した内容を機械学習に使わないことを先に確かめてください。
参考:個人情報保護委員会|生成AIサービスの利用に関する注意喚起等 2ページ

AI記事作成の3つの方法の選び方

デメリットを踏まえたうえでAI記事作成を進めるなら、次に決めるのはAIに書かせる方法です。
選んだ方法によって、書き上がった記事を人が手で直す量に差が出ます。
この記事では、ChatGPTやClaudeのチャット画面で記事を書かせる方法を「チャット」、既製の記事作成AIツールを使う方法を「既製ツール」と呼びます。
AIエージェントを加えた3つの方法を分けるのは、書き方のルールが守られるかです。

AI記事作成の3つの方法の選び方

  • 手直しの時間を取れるならチャットで書く
  • 自社の書き方に合うなら既製ツールを使う
  • ルールを守らせたいならAIエージェントを作る

3つの方法の違いを以下にまとめました。

方法書き方のルールの守られ方人の手直し(編集・検品の実動時間)費用の目安
チャット(ChatGPT・Claudeなど)プロンプトに書いて伝える(守られたかは人が確かめる)1〜3時間無料〜月3,000円(ChatGPT Plus)/月$20(Claude Pro)
既製ツール(記事作成AIツール)既製ツールごとに決まった書き方に沿う自社の書き方に合うかで差が出る既製ツールごとに違う
AIエージェント(Claude Codeなど)プログラムで制御できる30分〜1時間弱月$20〜(Claude Codeを含むClaude Pro以上)

※費用の目安は各社公式サイトの表示価格で、2026年9月時点のものです。
※ChatGPTは円表示、Claudeはドル表示の価格で、Claudeは税別と記載されています。
※人の手直しの列は、私(佐藤)が記事1本の編集・検品にかけた実動時間(AIの処理待ちを除いた人の作業時間)です。
※チャットの行は、プロンプトを登録したチャットで記事を書いていた時期の数字です。
自社で手直しにかけられる時間を思い浮かべながら、1つずつ読んでみてください。

記事1本の編集・検品にかかる実動時間のグラフ。プロンプトを登録したチャットでは1〜3時間、AIエージェントでは30分〜1時間弱

手直しの時間を取れるならチャットで書く

チャットは記事の手直しに時間を取れる人に向いた、すぐに始められる方法です。
無料プランでも、ChatGPTやClaudeのアカウントを作れば画面上で記事を書かせられます。
書き方のルールは、プロンプトにまとめてAIに伝えます。
プロンプトとは、AIに渡す指示文のことです。
例えば私(佐藤)の場合は、ClaudeのProjectsやGeminiのGemにプロンプトを登録して記事を書いていました。

私の場合

当時の私のプロンプトではルールがなかなか守られず、編集・検品の1〜3時間で人がしていたのは次の3つです。

  • 文末表現の書き直し
  • 手作業での事実の裏取り
  • AIが出した構成の手直し

文末表現の書き直しとは「〜ます。」で終わる文が3回続くなど、単調になった文末を直す作業のことです。
チャットでは、プロンプトで防ぎきれなかった3連続のように、ルールが守られたかを確かめて直す作業が人の側に残ります。
チャットを選ぶなら、記事1本ごとに手直しの時間を予定へ組み込んでから書き始めましょう。

自社の書き方に合うなら既製ツールを使う

自社の書き方に合うものが見つかったときに選びたいのが、既製ツールです。
記事の書き方があらかじめ組み込まれているので、プロンプトを一から書く準備が要りません。
例えば私の場合も、既製ツールを試したことがあります。

私の場合

既製ツールを試して感じたのは、次の2つです。

  • 書き方のルールや癖が既製ツールごとに決まっている
  • 媒体ごとにルールが違う私の用途には合わなかった

反対に、書き方の癖が自社のルールに近い既製ツールであれば、手直しを抑えたまま使えるでしょう。
既製ツールを選ぶときは、自社の過去記事と同じテーマで1本書かせて、文末や見出しの書き方がルールに近いかを見比べてみてください。

ルールを守らせたいならAIエージェントを作る

AIエージェントを作れば、書き方のルールを指示文ではなくプログラムで守らせられます。
ルールをプログラムにしておけば、記事を書くたびに同じ手順で確かめて直すのはAIエージェントの役目です。
例えば私の場合は、Claude Codeで記事作成AIエージェントを作り、チャットのころに手で直していた前述の文末の3連続も防いでいます。
「同じ文末を3回続けない」ルールの結果は、以下のように分かれました。

やり方「同じ文末を3回続けない」の結果
プロンプト書いても3連続が残った
AIエージェントプログラムで制御し、100%防げた

書き方のルールの確認をAIエージェントに任せられる分だけ、記事作成の自動化を進められます。
作るときに手間がかかるのは、自社の記事の工程と書き方のルールを言葉にする作業です。
AIエージェントを作るなら、まずは守らせたい書き方のルールを文章にするところから始めましょう。

ルールを置く場所の違いを示す図。同じ文末を3回続けないというルールは、プロンプトで頼むだけでは守られないことがあり、プログラムで制御すると100%防げる

AI記事作成の質を上げる4つのコツ

AI記事作成の方法を選んだら、次はAIに渡すものと頼み方で記事の質を上げていきます。
私(佐藤)が記事作成をAIに任せるなかで品質が上がったきっかけを、試した順に4つのコツとしてまとめました。

AI記事作成の質を上げる4つのコツ

  • 書き方のルールを文章にしてAIに渡す
  • お手本記事を媒体ごとに分けて読ませる
  • 90点になるまで書き直させる
  • 別のAIに校正させる

最初のコツは、AIに書かせる前に人が用意しておくものです。
順番に解説していきます。

①書き方のルールを文章にしてAIに渡す

自社の書き方のルールは、文章に書き出してからAIに渡しましょう。
文章で渡しておくと、担当者の頭の中にある書き方の基準を、AIとも共有できます。
最初に書き出すルールは、AIの原稿を手直しするたびに直している箇所で十分です。
プロンプトに書くルールの例を、以下にまとめました。

プロンプトに書くルールの例

  • 同じ文末を3回続けない
  • 見出しに答えを書く
  • 数字は半角で書く

3つとも、原稿を読めば守れているかを判断できる書き方です。
例えば私の場合は、記事作成のAIエージェントを作ったときも、工程と書き方のルールを書き出した資料をそのままAIに添付しました。
チャットで書く場合もAIエージェントを作る場合も、まずは毎回手で直している箇所をルールとして書き出してみてください。

②お手本記事を媒体ごとに分けて読ませる

お手本記事を媒体ごとにフォルダで分けてAIに読ませるのも、AI記事作成の質を上げるコツです。
1つのフォルダに同じ媒体の記事だけが入っていれば、AIはその媒体の書き方だけを手本にして文体を真似できます。
お手本記事の分け方の例は以下のとおりです。

お手本記事の分け方の例

  • お手本記事のフォルダを媒体ごとに分ける
  • 同じ媒体の記事を比較・ハウツーなど型で分ける
  • 人が手直しを終えた確定版だけを入れる

例えば私の場合は、5媒体のお手本記事を媒体ごとのフォルダに分けて置いただけで、AIが書く文体の再現がしやすくなりました。
人が手直しを終えた確定版だけに絞れば、直す前の書き方がAIの手本に混ざりません。
運営している媒体が1つであれば記事の型ごとに、複数あれば媒体ごとにフォルダを作り、確定版の記事から入れていきましょう。

お手本記事のフォルダの分け方の図。媒体ごとにフォルダを分け、人が手直しを終えた確定版だけを入れ、直す前の原稿は入れない

③90点になるまで書き直させる

AIが書いた記事は、採点させて90点に届くまで書き直させます。
合格ラインを決めて採点させると、基準に届かない原稿を人が読む前にAIが直せます。
採点の基準にするのは、①で文章にした書き方のルールです。
書き直させる流れを、以下にまとめました。

90点まで書き直させる手順

  1. AIが構成や本文を書く
  2. AIが100点満点で採点する
  3. 減点された箇所をAIが直す
  4. 直した原稿をもう一度採点する

4の採点で90点以上になるまで、3と4をくりかえします。

合格ラインのくり返しの図。書いたものを採点し、90点未満なら書き直し、90点以上になったら次の工程へ進む

例えば私の場合は、構成も本文も、90点に届くまでは人の確認に回さない設定です。
チャットで書いている場合も、書かせた記事と①のルールを一緒に渡して採点を頼めば、同じ流れを手作業で回せます。

④別のAIに校正させる

書き上がった記事の校正まで同じAIに任せず、別のAIに校正させるのが4つ目のコツです。
書いたAIとは別のAIが読むと、違う観点から言い回しや説明の順番に指摘が入りやすくなります。
例えば私の場合の分け方は、次のとおりです。

私の場合

Claude Codeで書いて編集した記事を、校正用のプロンプトを入れたGoogleのGeminiに読ませています。
Geminiから出た指摘は、Claude Codeに戻して直させる流れです。
2つのAIを組み合わせてから、クライアントへの納品で求められる細かい日本語のニュアンスまで整えられるようになりました。
4つのコツのなかで、記事の品質がいちばん上がったのが別のAIによる校正です。

2つのAIの役割を、以下にまとめました。

AI担当する役割
Claude(Claude Code)記事の構成・本文の執筆と編集
Gemini書いたAIとは別の観点からの校正

使っているAIが1つだけであれば、書き上がった記事を別の会社のAIにも読ませて、出てきた指摘を書いたAIに直させるところから試してみてください。

別のAIに校正させる流れ図。Claude Codeが書いて編集し、Geminiが校正して指摘し、その指摘をClaude Codeに戻して直す

AI記事作成で任せる工程の線引き

AI記事作成の質を上げるコツをそろえても、すべての工程をAIに任せるわけではありません。
私(佐藤)がAIエージェントで記事を作るときに、AIに任せる工程と人が担当する工程のあいだに引いている線を紹介します。

AI記事作成で任せる工程の線引き

  • ファクトチェックはAIに任せる
  • わかりにくい表現は指摘してAIに直させる
  • コンプライアンス違反は人が目で確かめる

記事作成の工程をどこまでAIに任せるかを決める目安として、1つずつ解説していきます。

AI記事作成で任せる工程の線引きの図。ファクトチェックとわかりにくい表現の書き直しはAIに任せ、わかりにくい表現を見つけること、書き直した箇所を確かめること、コンプライアンスの確認は人が担当する

ファクトチェックはAIに任せる

記事に載せる数値や事実を出典と突き合わせるファクトチェックは、AIエージェントが担当しています。
前述した統計の数値や制度の要件のように、出典と照らせば正誤が決まる事実の確認は、AIエージェントが短い時間で終えられる作業です。
例えば私の場合は、ファクトチェックにかかる時間が以下のように短くなりました。

項目自分で書いていたころAIエージェントに任せたいま
ファクトチェックのやり方出典と数値を目視で突き合わせるAIエージェントが出典と突き合わせる
1本あたりの時間2時間5分

ファクトチェック1本あたりの時間の棒グラフ。自分で書いていたころは2時間、AIエージェントに任せたいまは5分

いまはファクトチェックに限らず、リサーチの結果や基本的な文章の書き方も、ほとんど手直ししていません。
5分は私の記事での一例で、記事の内容や確かめる数値の件数によって前後します。
統計や料金を多く載せる記事を書くときは、ファクトチェックからAIエージェントに任せてみてください。

わかりにくい表現は指摘してAIに直させる

人が指摘したわかりにくい表現を書き直すのも、AIエージェントの担当です。
人が自分で書き直さずに済むと、編集に使う時間を指摘する分だけに抑えられます。
私が編集中にわかりにくい表現を見つけたときの流れは、以下のとおりです。

わかりにくい表現を直す手順

  1. 人がわかりにくい表現を見つけてAIに指摘する
  2. AIエージェントが指摘された箇所を書き直す
  3. 書き直された箇所を人が読んで確かめる

人が担当するのは見つける工程と確かめる工程で、書き直す工程には手を入れません。

わかりにくい表現を直す流れの図。人が見つけ、AIが書き直し、人が確かめる。AIが担当するのは真ん中の書き直しだけ

AIエージェントが書いた文章にわかりにくい表現が混ざるのはたまにで、一度指摘すると、同じミスはその後の記事で起こりにくくなります。
わかりにくい表現を見つけたら、どこがわかりにくいかを添えてAIエージェントに書き直しを頼みましょう。

コンプライアンス違反は人が目で確かめる

記事にコンプライアンス違反がないかは、AIエージェントに任せず人が目で見て確かめます。
私が目を通すときに探しているのは、差別表現と、競合他社を悪く書く表現です。

私の感覚

AIエージェントが書いた記事に、コンプライアンス違反が出ることは滅多にありません。
それでも万が一違反が出たときに、記事を出した側が負う責任は重いです。
とくにクライアントに納品する記事で違反を見落とすと、納品先に迷惑がかかります。
ひと言でいえば「現実はあまりミスがないが、念のためチェックしている」です。

人が目で確かめる工程は、間違いを拾う作業ではなく、記事に責任を負うための確認です。
AIエージェントで記事を作るようになっても、コンプライアンスの確認を人の工程に残しておくと、安心して記事を公開できます。

AI記事作成でSEOの勝敗を分けるもの

AIに任せる工程を決めると記事は速く作れますが、検索順位を決めるのは作業の速さではありません。
Googleの見解と、実際に順位が分かれた記事の例をもとに、AI記事作成でSEOの勝敗を分けるものを整理しました。

AI記事作成でSEOの勝敗を分けるもの

  • AIで書いたことは評価の基準にならない
  • 一次情報の有無で順位が分かれる
  • 一次情報はすぐに増やせる

AIで書いた記事がGoogleにどう評価されるかから、1つずつ解説していきます。

AIで書いたことは評価の基準にならない

記事をAIで書いたか人が書いたかは、Googleの評価の基準になりません。
Googleは公式ブログで「作成方法ではなく、内容が評価の対象となります」と伝えています。

バレるかの答え

「ChatGPTで作った文章はバレるのか」と気にする人もいます。
ただ、Googleが評価するのは記事の内容なので、AIで作ったこと自体で評価が下がるわけではありません。
読者が作り方を気にしそうな記事では、AIを使ったことを記事内で伝えるのは有益だと、Googleは案内しています。

ただし、検索順位の操作を主な目的としてAIで記事を自動生成するのは、Googleのスパムに関するポリシーの違反です。
生成AIで読者への価値を足さないままページを大量に作る使い方も、違反になる可能性があると明記されています。
参考:Google 検索セントラル ブログ|AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス
参考:Google 検索セントラル|ウェブサイトで生成 AI によるコンテンツを使用するための Google 検索のガイダンス
AI記事作成のSEOで考えたいのは、AIを使うかではなく、記事にどんな中身を入れるかです。

一次情報の有無で順位が分かれる

同じAIで書いた記事でも、検索順位を分けるのは一次情報の有無です。
一次情報とは、実際に測った数字や現場で起きた事例のように、自社にしかない情報のことです。
私(佐藤)がクライアントのメディアで見てきた、AIエージェントで書いた記事の順位を以下にまとめました。

記事一次情報検索順位
技術系と就職・転職系の記事あり(クライアントから提供)1位
副業・フリーランス系とAI系の記事あり(クライアントから提供)上位
ネット上の情報をまとめただけの記事なし上位を取りにくい

3種類ともAIエージェントで書いた記事で、書き手は同じでも、一次情報の有無で順位に差が出ました。

プロンプトのころ

AIエージェントを使う前、プロンプトを登録したAIで記事を書いていたころも、順位を分けていたのは一次情報でした。
AIエージェントに変えて書き方のルールが守られるようになっても、順位の分かれ方は変わっていません。

AI記事作成でも、一次情報が入った記事ほど検索上位に来やすい傾向があります。

同じAIエージェントで書いた記事の検索順位を比べる図。一次情報がある技術系・就職転職系の記事は1位、副業・AI系の記事は上位、一次情報がないネットの情報のまとめは上位を取りにくい

一次情報はすぐに増やせる

一次情報はドメインパワーや被リンクと違い、自社の力ですぐに増やせます。
一次情報の材料になる数字や事例は、日々の業務のなかで社内にたまっている場合が多いです。
SEOに12年関わってきた私が見るかぎり、いまの検索順位はほぼ次の3つで決まります。

順位を決めるもの自力ですぐ動かせるか
ドメインパワーサイト全体の評価で、年数をかけて積み上がり、すぐには動かせない
良質な被リンク他のサイトがリンクを貼るかで決まり、自社だけでは動かせない
一次情報社内の数字や事例を記事に入れれば、次の1本から動かせる

私の勧め方

「ドメインパワーを上げましょう」と勧めても、記事作成を任された担当者が明日から取りかかれる対策にはなりません。
そこで私は、一次情報を積極的に入れて、記事をE-E-A-Tの考え方に沿わせるよう勧めています。

※E-E-A-Tとは、Googleがコンテンツの質を考えるときに挙げる次の4つを、英語の頭文字で表した言葉のことです。

E-E-A-Tが表す4つ

  • 経験(Experience)
  • 専門性(Expertise)
  • 権威性(Authoritativeness)
  • 信頼性(Trustworthiness)

E-E-A-Tの最初のEは経験を表し、自社で測った数字や現場の事例は、経験を読者に伝える材料です。
参考:Google 検索セントラル|有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成
一次情報は次の1本から増やせるので、社内から引き出す4ステップを次の章で解説します。

検索順位を決める3つの要素の図。ドメインパワーはすぐには動かせず、良質な被リンクは自社だけでは動かせないが、一次情報は次の1本から動かせる

AI記事作成で一次情報を引き出す4ステップ

一次情報を記事に入れると決めても、担当者の頭の中にあるうちは記事に書けません。
私(佐藤)は自社の記事作成で、AIに質問させて一次情報を引き出す仕組みを運用しています。
仕組みで減らせるのは一次情報を出す手間で、一次情報そのものは社内の経験や数字の中にあります。
この記事も同じ仕組みで作っており、手順は以下の4ステップです。

一次情報を引き出す4ステップ

  • AIに質問させて人が答える
  • 答えた内容をファイルに貯めておく
  • 記事ごとに使う一次情報をAIに選ばせる
  • 足りない分は執筆中にAIに質問させる

各ステップでAIに渡す質問や指示の例を、順番に解説していきます。

ステップ1|AIに質問させて人が答える

AIに質問を作らせ、人が1問ずつ答えていくのが最初のステップです。
何を書くかを一から考えるより、聞かれたことに答えるほうが、人は一次情報を出しやすくなります。
この記事を作ったときに、実際にAIから受けた質問は以下のとおりです。

AIからの質問の例

  • プロンプト段階の編集で、主に何を直していましたか?
  • AIで書いた記事が検索上位に入った実例はありますか?
  • 既製の記事作成AIツールを試したことはありますか?

私の場合は、AIエージェントから5つの質問を受けて答えた結果、記事に使える新しい一次情報が5件出てきました。
質問役をAIに任せると、担当者は答えるだけで一次情報を引き出せます。

ステップ2|答えた内容をファイルに貯めておく

AIの質問に答えた内容は、AIエージェントの中に置いたファイルへ、種類ごとに分けて貯めておきます。
ここでいうファイルとは、AIエージェントが記事を作るたびに読み込む、一次情報を書きためた文書のことです。
ファイルに残しておくと、一度答えた一次情報を次に書く記事でも使い回しやすいです。
例えば私の場合は、答えた内容を以下の4つのファイルに分けています。

ファイル貯める一次情報
実測値作業時間・本数・費用
事例失敗談・うまくいった例
よく聞かれる質問AI研修・商談で聞かれたこと
経歴職歴・これまでの体験談

ファイルの分け方や名前は、社内の業務に合わせて変えて構いません。
答えるたびにファイルへ追記していけば、記事に使える一次情報が社内に貯まっていきます。

ステップ3|記事ごとに使う一次情報をAIに選ばせる

記事を作るたびに、使う一次情報をファイルの中からAIに選ばせるのが3つ目のステップです。
記事のキーワードを伝えるだけで、テーマに合う一次情報をAIがファイルから探し出します。
AIに送る指示の例は、以下のとおりです。

AIへの指示の例文

この記事のキーワードは◯◯です。
一次情報のファイルから、この記事で使えるものを3〜6件選び、どの見出しで使うかを添えて提案してください。

◯◯の部分には、これから書く記事のメインキーワードを入れてください。
例えば私の場合は、AIエージェントが1本ごとにファイルを読み込み、使う一次情報を選ぶところまで自動で進めています。
使う一次情報をAIに選ばせれば、担当者は一次情報を探す手間をかけずに執筆へ進めるでしょう。

ステップ4|足りない分は執筆中にAIに質問させる

ファイルにない一次情報は、執筆の途中でAIに質問させて補います。
執筆中のAIは見出しに必要な数字や事例をその場で聞いてくるので、人が答えた内容がそのまま記事に入ります。
足りない一次情報を補う流れは以下のとおりです。

足りない一次情報を補う手順

  1. 足りない一次情報にAIが気づく
  2. AIが人に質問する
  3. 人が質問に答える
  4. 答えた内容をAIが記事に入れる
  5. 答えた内容をファイルに追記する

手順5で追記した一次情報は、次の記事からステップ3でAIが選ぶ候補に入ります。

執筆中に足りない一次情報を補う手順の図。AIが足りない一次情報に気づいて人に質問し、人が答え、AIが答えを記事に入れ、答えをファイルに追記する

記事を1本作るたびにファイルの一次情報が増え、4つのステップが循環します。

一次情報を集める4ステップが循環する図。質問に答える、ファイルに貯める、AIが選ぶ、執筆中に質問するの順に回り、最初に戻る

まずは次に書く記事のテーマで、AIに質問させるところから始めてみてください。

AI記事作成に関するよくある質問

最後に、AI記事作成についてよくある質問に答えていきます。

Q.AIで作った記事はどれくらいで順位が付きますか?

AIで作った記事に順位が付くまでには、メディアの状態によって1ヶ月かからない場合もあれば、6ヶ月ほどかかる場合もあります。
前述のとおりAIで書いたことは評価の基準にならず、期間の差はメディアの運営実績やドメインパワーによって生まれやすいです。
私(佐藤)がSEO記事に関わってきた経験では、メディアの状態ごとの目安は以下のとおりです。

メディアの状態順位が付くまでの目安
すでに運営実績があり、ドメインパワーが強いメディア1ヶ月かからず検索結果の10位以内に入る場合もあり
新しく立ち上げ、ドメインパワーがゼロのメディア早くて3ヶ月・目安は6ヶ月

競合の強いキーワードでは、表の目安より順位が付くまでに時間がかかる場合があります。
AIで作った記事を公開する前に、自社のメディアが表のどちらに当たるかを確かめ、順位を見直す時期を決めておきましょう。

Q.無料のAIでも記事は作れますか?

ChatGPTやClaudeの無料プランのままでも、チャット画面で記事を作れます。
ただしChatGPTの無料プランは、ファイルのアップロードなどの利用に上限があります。

無料プランの注意

AIエージェントのClaude Codeは、Claudeの無料プランには含まれず、有料のProプラン(月$20)以上で使えるツールです。

有料プランに切り替えるかは、無料のチャットで記事を1本書かせ、手直しにかかる時間を見てから決めてください。
※Claude Proの価格は公式サイトの表示価格・2026年9月時点(ドル表示・税別)
参考:OpenAI|ChatGPT の料金
参考:Anthropic|Claude Plans & Pricing

Q.AIで作った記事の著作権は誰にありますか?

AIで作った記事の著作権は一律には決まらず、まず記事が著作物に当たるかが問われます。
文化庁の資料(21ページ)では、著作物に当たるかを、AIを使った人の「創作意図」と「創作的寄与」の程度で判断するとしています。
AIで作った記事の権利の扱いを契約や社内の規程で決めるときは、弁護士などの専門家に確認しておくと安心です。
参考:文化庁著作権課|AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス 21ページ

Q.AI記事作成の運用を外部に任せられますか?

記事制作代行を使えば、AI記事作成の運用も外部に任せられます。
依頼できる工程の範囲は依頼先によって違うので、構成から任せるか執筆だけを任せるかを先に決めておくと依頼先を比べやすくなります。
外部に任せる場合も、自社にしかない一次情報を依頼先へ渡す役は、社内に残しておきましょう。

まとめ|AI記事作成で浮いた時間を一次情報に回す

AI記事作成は、書き方のルールが守られる方法を選ぶと、人が手で直す時間を減らせます。
記事の要点を以下にまとめました。

AI記事作成の要点

  • 3つの方法を分けるのは書き方のルールが守られるか
  • AIエージェントなら人は指摘と確認を担当する
  • SEOの勝敗を分けるのは一次情報
  • 一次情報はAIに質問させてファイルに貯める

「AIで書いた記事は検索上位に来ないのでは」との不安は、私(佐藤)が商談で実際に聞いた声です。
同じAIエージェントで書いた記事でも、順位を分けたのは一次情報の有無でした。
まずは次に書く記事のテーマでAIに質問させ、答えた内容をファイルに貯めるところから始めてみてください。
浮いた時間で一次情報をきちんと入れて、SEOで勝ちに行きましょう。
ここまで読んで、自社の記事作成もAIエージェントで仕組みにしたいと感じた人もいるでしょう。
私(佐藤)は、毎回の指示を書き方のルールとしてAIエージェントに移し、外注していたライターへの依頼をなくしました。
この記事も、本文で紹介した4ステップで一次情報を集め、同じAIエージェントが下書きまで作っています。

公開している中身

  • 記事の工程をどこまでAIに任せているか
  • 毎回の指示をどうルールに変えたか
  • 一次情報をどう聞き出して貯めているか
  • どの工程で人が確認しているか

どんなルールをAIに覚えさせているかは、この記事の作り方としてそのまま公開しています。

この記事を書いたAIの仕組みを見る

この仕組みを自社の記事作成に当てはめられるかは、いまの工程とルールを書き出してみるとわかるでしょう。


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