中小企業の生成AI研修|選び方5つの基準と費用相場を実例つきで解説

「生成AI研修を外部に頼みたいが、どこを基準に選べばいいかわからない…」
この記事を監修している佐藤誠一は、企業のAI活用を教える研修講師です。

先に結論をお伝えします。 生成AI研修は、どこに頼むかを決める前に、社内のどの業務で使うかを決めたほうが定着します。 研修のあともAIが使われていた会社は、受ける前から困っている業務がはっきりしていました。 「うちの社員が本当にAIを使えるようになるのか…?」と迷いますよね? この記事では、研修の選び方5つの基準と、費用の目安を解説します。

この記事でわかること

  • 研修を外部に頼むか社内で進めるかの判断
  • 助成金を使って費用を抑える方法
  • 定着しない会社に共通する5つのこと
  • 研修を定着させる3ステップ
読み終えると、自社が最初にAI研修で扱う業務を1つに決められます。 稟議に添える材料として参考にどうぞ。

生成AI研修とは

生成AI研修と一口にいっても、扱う内容も進め方も提供する会社によって違いがあります。
社内で説明するときに困らないよう、まずは何をする研修なのかを整理しておきましょう。
基本の考え方を4つに分けて解説していきます。

社員が業務で生成AIを使える状態を作る研修

生成AI研修とは、ChatGPTなどの生成AIを社員が自分の業務で使える状態にする研修のことです。
ツールを契約してアカウントを配っただけでは、何をどう頼めばよいかがわからず手が止まります。

現場で出る声

研修の現場でも「なんてAIに打ち込んだら、うまく動いてくれますか?」との質問が実際に出ます。
画面の操作ではなく、自分の業務でどう頼めばよいかがわからずに止まっている状態です。

研修が目指すのは知識を増やす段階ではなく、社員が自分の業務でAIに指示を出せる段階です。

操作の説明ではなく業務へのAIの当てはめに時間を使う

AIツールの操作説明に時間をかけるより、自社の業務へのAIの当てはめに時間を使うほうが、受講後の業務は変わりやすいです。
生成AIの画面の操作は数分で覚えられる一方、どの業務のどこで使うかは会社ごとに違います。
2つの進め方の違いを以下にまとめました。

操作の説明で終わる研修業務へのAIの当てはめまで扱う研修
画面の操作手順が中心自社の業務を題材にした演習が中心
サンプルの文章で練習普段扱う書類で練習
質問は操作の手順に集中質問は自社の運用に踏み込む
受講後にAIを使う場面が決まらない受講後にAIを使う場面が決まる

時間の配分が変わると、受講が終わった時点で社員に残るものも違ってきます。
操作の習得そのものより、自社の業務にAIをどう当てはめるかに時間を使うのが、成果につながる研修のスタイルです。

対象者のレベルで学ぶ内容が変わる

AI研修で扱う内容は、受ける社員のレベルによって違います。
毎日ChatGPTを触っている社員と、一度も使ったことがない社員では、つまずく場所が違います。
対象者ごとの違いを以下にまとめました。

対象者学ぶ内容研修後にできること
AIを触ったことがない社員AIの基本の使い方と社内の決まり自分の業務で1つ試せる
自己流で使っている社員AIへの指示の出し方の見直し答えの質を安定させられる
推進を任された担当者AIを社内へ広げる進め方他部署にAIの使い方を伝えられる
経営者投資の判断と社内ルールAIを導入する範囲を決められる

研修の現場でも、経営者向けの回と担当者向けの回では、同じテーマでも話す内容が違います。
同じ研修でも、誰が受けるかで中身は別のものになります。

事前のヒアリングで内容を作るAI研修もある

決まったカリキュラムを使わず、事前のヒアリングで内容を組み立てるAI研修もあります。
会社ごとに効率化したい業務が違い、既製のコースでは題材が合わないこともあるでしょう。
私(佐藤)が担当している研修も完全オーダーメイドで、ヒアリングの内容をもとに毎回カリキュラムを作っています。
ヒアリングで先に決めておく項目例は以下のとおりです。

事前に決める項目例

  • 効率化したい業務
  • 受講する社員のレベル
  • 1回あたりの時間と回数
  • 研修後のフォローの有無
実施のスタイルにも幅があり、1日2〜3時間の単発から、2時間・2時間・3時間の合計8時間を3日に分けるパターンまであります。 本研修のあとに出てくる質問へ2回答えるフォローも、ヒアリングの段階で一緒に決められます。 自社の業務に合わせて中身から作る研修もあるため、既製のコース一覧から選ぶ方法だけが研修ではありません。

生成AI研修で学べる内容

法人AI研修で扱う内容のうち、現場でよく求められるものの例は以下の6つです。

生成AI研修で学べる内容の例

  • 業務に合うプロンプトの書き方
  • 目に見える成果物の作り方
  • 毎日発生する業務へのAIの当てはめ方
  • 機密情報を入力してよい範囲
  • AIの誤りを見つける確認の手順
  • 過去の社内データの使い方
1つずつ解説していきます。

業務に合うプロンプトの書き方

業務に合うプロンプトの書き方は、研修の入り口になります。
プロンプトとは、AIに出す指示文のことです。
うまく動く指示文には、AIに与える役割と、守ってほしい条件が入っています。
例えば、営業担当が取引先に案内メールを送る場合は以下のとおりです。

プロンプトの例

あなたは工作機械メーカーの営業担当です。
既存の取引先に、新商品の案内メールを書いてください。
300字以内・丁寧語で、来月の展示会の日程も入れてください。

自社の業務に合う指示文を、研修では書きながら覚えます。

目に見える成果物の作り方

研修の現場で反応が大きいのが、目に見える成果物の作り方です。
文章が返ってくるより、画面に仕上がりが見えるほうが、自分の業務でも使えると想像しやすくなります。
研修で作る成果物の例を以下にまとめました。

研修で作る成果物の例

  • 社内会議で使う提案スライド
  • 資料に載せる図解の画像
  • 社内に貼る案内のポスター
スライドと画像は作ったものが画面に残るため、あとから手順をたどり直せます。 成果物を1つ最後まで作り切るところまでが、研修で扱う範囲です。

毎日発生する業務へのAIの当てはめ方

毎日発生する業務へのAIの当てはめ方も、研修で扱う内容の1つです。
事前のヒアリングで挙がる業務には、会社が変わっても共通するものがあります。
よく挙がる業務例と、AIに任せる部分を以下にまとめました。

業務例AIに任せる部分
打ち合わせの議事録録音の文字起こしと要点の整理
見積書・請求書過去の書式に沿った下書き
日報・週報短いメモから文章への書き起こし
Excelの集計関数と手順の組み立て

表の右側は、AIに丸ごと任せるのではなく、下書きまでを任せる範囲です。
毎日出てくる業務を題材にすれば、どこまで任せられるかがその場でわかります。

機密情報を入力してよい範囲

研修でいちばん質問が集まるのは、機密情報を入力してよい範囲です。
サービスごとに入力内容の扱いが違うため、社内での線引きが先に要ります。
入力してよい情報と入力しない情報を以下に整理しました。

入力してよい情報入力しない情報
公開済みの製品情報取引先の社名と担当者名
社名を伏せた業務の相談個人情報を含む名簿
一般に出回る書式のひな形未公開の売上と原価
自分で書いた文章の下書き契約書の条文そのもの

入力しない情報をリストにして共有しておくと、社員が判断に迷わずに済みます。
どこまで入力してよいかの線引きそのものが、研修で整理できる部分です。

AIの誤りを見つける確認の手順

AIの誤りを見つける確認の手順も、研修で欠かせない内容です。
AIは事実と違う内容を、それらしい文章で返す場合があります。
研修の現場でも「AIの答えが間違っているときはどうすればよいか」との質問が出ます。
確認の手順は以下のとおりです。

確認の手順

  1. 数字と固有名詞に印を付ける
  2. 社内の資料や公式サイトで照らす
  3. 出典をAIに示させて確かめる
  4. 業務に詳しい社員が最後に読む
最後の読み合わせまで通せば、確かめないまま社外に文章を出さずに済むでしょう。 研修では、自社の資料を題材にして手順を1回通します。

過去の社内データの使い方

研修のヒアリングで挙がる一方、実際には使われていないのが、過去の社内データの使い方です。
手元に残っている見積書や日報を、AIに読ませられると知られていません。

社内データの使い方の例

過去の見積書をまとめて渡し、似た条件の案件から金額の出し方をそろえる使い方があります。

材料になるのは外部から買うデータではなく、日々の業務で溜まった記録です。 ただし前述のとおり、社内に残っている記録をそのまま渡してよいとはかぎりません。 取引先名や個人情報が含まれていないかを確かめ、渡す範囲を決めてから読ませます。 渡す範囲さえ決めておけば、過去の見積書や日報をその日の演習でそのまま使えます。

生成AI研修で得られる効果

法人AI研修の効果は、受けた社員が自分の業務でAIを使い始めてから表れます。

生成AI研修で得られる効果

  • 増員せずに業務量を吸収できる
  • 外に出していた作業を社内に戻せる
  • 英語が苦手な社員でも海外メールに対応できる
  • 社員が自分でAIに任せる業務を選べる
研修の現場で見てきた変化をもとに、1つずつ解説していきます。

増員せずに業務量を吸収できる

研修を受けた社員が業務でAIを使い始めると、人を増やさないまま扱える業務量を増やせます。
社員が手を動かしていた工程のうち、下書きや要約にあたる部分をAIへ移せるためです。
研修の事前ヒアリングでは、文章作成や議事録などが効率化したい業務として挙がります。
挙がりやすい業務例で、研修の前後を以下にまとめました。

研修前研修後
会議の議事録を聞き直して作る録音の要約をAIに任せる
日報や報告書をゼロから書くAIの下書きを人が直す
提案用のスライドを1枚ずつ作るたたき台をAIに作らせる
見積書や請求書を毎回書き起こすひな形をもとにAIが作成

作業そのものが消えるわけではなく、社員の仕事はAIへの指示と確認のほうへ寄っていきます。
採用で人数を増やせない状況でも、いまの社員のまま業務量を吸収しやすくなります。

外に出していた作業を社内に戻せる

外に出していた作業の一部を社内で引き取れるのも、研修のあとに出てくる変化です。
外注していた理由が人手や経験の不足であれば、AIが下書きを作る前提で組み直せます。
例えば私(佐藤)の記事制作の場合は、外に出していた工程を社内で回すようになりました。
社内で対応できるようになった範囲は以下のとおりです。

外に出していた作業例社内で対応できる範囲
記事の執筆AIが下書きまで作成
公開情報のリサーチ収集と整理をAIに任せる
ファクトチェックAIで全件を照合

記事制作の実数

同じ記事1本にかかる実動時間は、手書きの18〜20時間から、プロンプトを登録した段階で約6時間まで下がりました。
工程ごとに役割を分けてAIに任せている現在は、1時間以内で終わります。
※実動時間は、AIの処理待ちを除いた人間の稼働時間です。

ここで紹介した実動時間は記事制作の場合の一例で、社内に戻せる範囲は業務によって違います。 研修で自社の業務にAIを当てはめておくと、外に出していた作業のどこまでを社内に戻せるかを判断できるでしょう。

英語が苦手な社員でも海外メールに対応できる

英語が苦手な社員がいる会社でも、研修後に海外向けのメールを自分で進められるようになります。
あるメーカーでは、英語が苦手な担当者様が海外に向けたメールのやり取りに時間をかけていました。
研修は事前のヒアリングで内容を決めるので、困っている業務をそのまま題材にできます。
扱う順番も、メールの返信案のような初歩の作業から入るようにしています。

研修後に起きた変化

研修のあと、担当者様から海外向けのメールをAIの翻訳で進められるようになったと報告を受けました。
研修で扱ったのはAIの使い方までで、毎日のメールに使い続けたのはメーカー側です。

苦手な業務が特定の社員に集まっている会社ほど、研修の効果は早い段階で表れやすいです。

社員が自分でAIに任せる業務を選べる

AIに任せる業務を社員が自分で選べるようになるのも、研修を受けたあとの変化です。
操作の手順ではなく、どの作業をAIに渡すかを見分ける目安が身につきます。
任せる業務を選ぶときの目安を以下にまとめました。

AIに任せる業務を選ぶ目安

  • 毎日か毎週くり返す作業
  • 手順が決まっている書類作成
  • 完成前に人が直せる下書き
  • 間違いに気づける工程
目安を覚えた社員は、担当する業務の中から自分で候補を挙げられます。 目安を社内で1枚のメモにしておけば、次に任せる業務を現場で決められます。

中小企業が生成AI研修を外部に頼む判断の目安

外部に頼むか社内で進めるかは、社内にいる人と使える時間で見分けられます。

外部研修を頼むかの判断の目安

  • 社内に教えられる人がいる会社は内製で進められる
  • 独学に任せている会社は外部研修で足並みをそろえる
  • 設計する時間が社内にない会社は外部研修が向く
  • 一部だけ任せたい会社は部分委託が向く
自社がどれに当てはまるかを見ながら、1つずつ確認していきましょう。

社内に教えられる人がいる会社は内製で進められる

社内でAIの使い方を教えられる社員がいる会社は、外部に頼まず生成AI研修を組み立てられます。
研修で扱う題材は自社の業務そのものです。
日々の業務を知っている社員のほうが、題材を選びやすくなります。
内製で進む条件と外部研修が要る条件を以下にまとめました。

内製で進む条件外部研修が要る条件
毎日AIを使っている社員がいる触っているのが推進担当1人だけ
教える側の工数を業務に組み込める準備が通常業務の合間になる
社内の質問にその場で答えられる答えを探すところから始まる
AIの使い方の手順書がすでに残っている教材をゼロから作る必要がある

左の列に3つ以上当てはまるなら、社員が講師役を担って社内で進められます。
右の列に寄るほど、最初のたたき台を外部研修に作ってもらう判断が向いてくるでしょう。

独学に任せている会社は外部研修で足並みをそろえる

独学に任せてきた会社は、外部研修で全社の足並みをそろえられます。
同じ題材を全員で扱えば、一人の中にあった手順が社内の共有物になります。
研修の現場で見てきたかぎり、独学で始めた人の多くはチャット画面に指示を打ち込む使い方で止まりがちでした。

独学で止まりやすい場面

自分で試した社員はAIの使い方を覚えていても、手順が本人のパソコンの中だけに残ります。
社内で共有されるのは結果だけで、どう指示を出したかは伝わらないままになりがちです。

独学が悪いわけではなく、最初に興味をもった社員が自分で試す動きは入口として役に立ちます。 独学の期間が長い会社ほど、そろえ直したときの効果を実感しやすいでしょう。

設計する時間が社内にない会社は外部研修が向く

研修の内容を設計する時間が社内にない会社は、外部研修を使うほうが早く進みます。
準備の範囲は、扱う業務を選ぶところから当日の進め方を決めるところまでです。

準備で先に埋まる時間

例えば1日3時間の研修を自社で作る場合、当日の3時間とは別に題材集めと資料づくりの時間が乗ります。
担当者が通常業務を抱えたまま準備を進めると、日程だけが先に決まって中身が間に合わなくなります。

設計に充てる時間が読めないうちは、内容づくりの工程ごと外部研修に任せてみてください。

一部だけ任せたい会社は部分委託が向く

一部だけを外部研修に頼み、残りを社内で回す方法も選べます。
外部研修は内容を作る工程と当日の講義に分けられ、工程ごとに頼む先を変えられます。
外部研修に頼む範囲と社内に残す範囲の分け方を以下にまとめました。

外部研修に頼む範囲社内に残す範囲
初回の講義と題材づくり2回目以降の社内の勉強会
よく使う指示文のひな形づくり現場に合わせた書き換え
情報の扱い方のルール案自社ルールとしての決定
研修後の質問への回答社内で出た質問の取りまとめ

どこまで任せられるかは研修会社によって違うため、見積もりを取る前に聞いておくと決めやすいです。
聞くのは、内容の設計だけを頼めるかと、当日の講義だけを頼めるかの2点で足りるでしょう。
社内で回せる工程が1つでもあるなら、その分を残して残りを外部研修に頼む方法を選べます。

法人向け生成AI研修の費用相場

生成AI研修の費用は、公式サイトで確認できるものと、見積もりを取らないとわからないものに分かれます。
費用の見方を以下にまとめました。

生成AI研修の費用の決まり方

  • 課金の方式によって総額が変わる
  • 公開講座は1人あたり1万円台から4万円台が目安
  • 講師派遣の料金は公開されていない会社が多い
  • 人数で課金しない定額の研修もある
  • 受講人数が増えるほど1人あたりの負担は下がる
  • 実施時間が増えるほど総額は上がる
公開されている価格と、見積もりで決まる価格に分けて解説していきます。

課金の方式によって総額が変わる

研修の費用は、何に対して課金するかで総額が違います。
受講者を1人ずつ数えるか、1回や1社で数えるかで、金額の積み上がり方が違います。
課金の方式ごとの違いを以下にまとめました。

課金の方式費用の目安向くケース
受講者1人ごとに課金1人1万円台から4万円台の例(税込)数名だけ先に受けさせたいとき
講師の派遣1回ごとに課金多くは見積もり自社の業務に合わせた内容にしたいとき
1社あたりの定額人数によらない一定額(見積もり)人数を絞らずに声をかけたいとき

何名に受けさせたいかによって、総額が安く収まる方式は違います。

公開講座は1人あたり1万円台から4万円台が目安

申し込む前に価格を確かめやすいのが、1人単位で参加する公開講座です。
研修会社が受講料を公式サイトに載せています。
2026年8月時点で公開されている価格の例は以下のとおりです。

受講形式価格備考
半日の集合研修13,500〜41,000円(税込・会員価格)講座によって幅がある
1日の集合研修37,700〜48,800円(税込・会員価格)Excelやプロンプトを扱う講座
2日間の集合研修38,500円(税込)10時から15時30分の2日間
eラーニング29,700円(税込・特価)通常38,500円・視聴期間1年

参考:インソース|生成AI活用研修
参考:GETT Proskill|生成AIセミナー講座
※応用的な内容や3日以上のコースには、5万円を超えるものもあります。
公開されている価格の一例のため、他社が同じ金額とはかぎりません。
1人あたりの金額を先に知りたい会社にとっては、比べる材料になります。

講師派遣の料金は公開されていない会社が多い

講師を自社に呼ぶ形式は、料金を公式サイトに載せていない会社が多くを占めます。
2026年8月に大手8社を調べたところ、6社が公開講座の受講料だけを載せ、講師派遣は問い合わせ後の見積もりでした。
一方で、LEC東京リーガルマインドのように、短期の研修は20万円から、長期は30万円からと目安を公開している会社もあります。
参考:LEC東京リーガルマインド|講師派遣・オンライン研修 料金のご案内
見積もりで変わる項目を以下にまとめました。

見積もりで変わる項目

  • 研修の合計の時間数
  • 会場かオンラインかの形式
  • カリキュラムを作る範囲
  • 事前ヒアリングの回数
  • 研修後に質問へ答える回数
金額を比べたいときは、時間数と回数をそろえたうえで2〜3社に依頼してみてください。 目安を公開している会社があっても、自社の条件での総額は見積もりを取ってはじめて見えてきます。

人数で課金しない定額の研修もある

受講人数が増えても総額が変わらないのが、1社あたりの定額で受けられる研修です。
価格の単位が受講者ではなく、1社や1回に置かれています。

定額が向く会社

参加する社員が数名でも数十名でも、会社が支払う金額は同じです。
受けさせる社員を絞り込まずに済むため、部署をまたいで声をかけたい会社に向いています。

費用を比べるときは、金額の大小より何に対しての金額かを先にそろえてみてください。

受講人数が増えるほど1人あたりの負担は下がる

1社あたりの定額で受ける場合、受講人数が増えるほど1人あたりの負担は下がります。
総額は変わらないまま、金額を割る人数だけが増えていくからです。

私の研修の場合

例えば私(佐藤)が担当する研修の場合は、受講人数に関係なく20万円から受けています。

人数ごとの1人あたりの金額は以下のとおりです。
受講人数総額1人あたり
5名20万円4万円
10名20万円2万円
20名20万円1万円

※金額は私(佐藤)が担当する研修の一例で、20万円からの設定です。
※総額は実施する時間数や日数によって変わり、受講人数では変わりません。
自社で受けさせたい人数を当てはめると、1人あたりの負担がどこまで下がるかを見積もれます。

実施時間が増えるほど総額は上がる

総額に影響するのは、研修に使う合計の時間数です。
講師が担当する時間と準備の手間が、実施の回数に応じて増えていきます。
総額に影響する項目を以下にまとめました。

総額を左右する項目

  • 1回あたりの実施時間
  • 実施を分ける日数
  • 題材にする業務の数
  • 研修後のフォローの期間
例えば私(佐藤)が担当した研修では、合計8時間を2時間・2時間・3時間の3日間に分けた回がありました。 1日2時間から3時間で終えた回もあります。 前述のとおり講師派遣の料金は見積もりで決まるため、依頼する前に合計の時間数と日数を決めておきましょう。 時間を増やしたときに総額がどれだけ上がるかも、見積もりを見比べればつかめます。

生成AI研修に助成金を使う方法

法人AI研修の費用は、国の助成金で一部をまかなえる場合があります。
稟議に助成金の根拠を添えられると、社長も判断しやすくなるでしょう。

生成AI研修の助成金の使い方

  • 人材開発支援助成金の対象になるかを確認する
  • 研修を始める前に申請の手続きを済ませる
  • 自治体の補助金が使えるかを調べる
  • 助成金の申請サポートがある研修会社を選ぶ
1つずつ解説していきます。

人材開発支援助成金の対象になるかを確認する

助成金の活用は、自社の研修が人材開発支援助成金の対象になるかの確認から始まります。
人材開発支援助成金とは、社員に職業訓練を受けさせた会社へ、経費と賃金の一部が支給される制度です。
研修に関係するコースは2つあり、中小企業が受けられる助成を以下にまとめました。

コース経費助成率(中小企業)賃金助成(1人1時間)経費助成の限度額(1人1訓練・中小企業)
人材育成支援コース45%(要件を満たす場合+15%)800円(要件を満たす場合+200円)10〜100時間未満15万円/100〜200時間未満30万円/200時間以上50万円
事業展開等リスキリング支援コース75%1,000円10〜100時間未満30万円/100〜200時間未満40万円/200時間以上50万円

※加算の要件は、賃金要件または資格等手当要件を満たす場合です。
※人材育成支援コースの数値は、正規雇用の社員に受けさせる人材育成訓練に適用されます。
参考:厚生労働省|人材開発支援助成金(人材育成支援コース)のご案内(詳細版)14ページ
参考:厚生労働省|人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)のご案内(詳細版)38ページ

対象になる訓練

人材育成支援コースの対象は、職務に関連した知識・技能を習得させる10時間以上の訓練です。
業務を離れて受けるOFF-JTであることも要件に含まれます。
事業展開やDX・GX化に伴う訓練であれば、事業展開等リスキリング支援コースにも当てはまります。

事業展開等リスキリング支援コースは経費助成の割合が高いものの、令和4年12月に始まり令和8年度末で終わる予定の助成金です。 令和8年度が最終年度にあたるため、活用するなら早めに動きましょう。 自社の研修がどちらのコースに当たるかは、各都道府県労働局に確認してから申請に進むと安心です。

研修を始める前に申請の手続きを済ませる

訓練を始める前に書類を出しておくのが、人材開発支援助成金を受け取る条件です。
職業訓練実施計画届の提出期限が、訓練の開始前に区切られています。
その前提として、社内で職業能力開発推進者を選任し、事業内職業能力開発計画を作っておく必要があります。
申請から支給までの流れを以下にまとめました。

申請の流れ

  1. 訓練の内容と時間数を決める
  2. 職業訓練実施計画届を労働局へ提出
  3. 計画のとおりに研修を実施
  4. 支給申請の書類を提出
計画届の提出先は事業所の所在地を管轄する都道府県労働局で、期限は訓練開始日から起算して6ヶ月前から1ヶ月前までです。 支給申請は、訓練終了日の翌日から2ヶ月以内に済ませます。 参考:[厚生労働省|人材開発支援助成金(人材育成支援コース)のご案内(詳細版)45・47ページ](https://www.mhlw.go.jp/content/11800000/001731967.pdf#page=48) 計画届を出しても支給が確約されるわけではなく、可否は支給申請後の審査で決まります。 研修の日程が決まったら、開始日の1ヶ月前を過ぎないうちに計画届を出しておきましょう。

自治体の補助金が使えるかを調べる

国の助成金とは別に、自社の地域で使える補助金がないかも調べておきます。
自治体が独自の支援制度を用意している場合もあり、対象や金額は地域ごとに違います。
調べるときの確認先を以下にまとめました。

補助金の確認先

  • 都道府県の公式サイトの補助金一覧
  • 市区町村で産業を担当する窓口
  • 地元の商工会議所・商工会
  • 都道府県の中小企業支援センター
募集の期間や対象は年度ごとに変わるため、公式ページで最新の内容を確認してみてください。 国の助成金と重ねて使えるかについても、窓口で聞いておくと確実です。 自社の地域で使える制度が見つかれば、研修にかかる自己負担をさらに抑えられるでしょう。

助成金の申請サポートがある研修会社を選ぶ

助成金の申請サポートがある研修会社を選ぶと、担当者1人にかかる事務の負担を減らせます。
訓練の内容や時間数を伝える資料は、研修を実施する側がまとめてくれるものです。

事前に聞くこと

研修会社によっては、カリキュラムの内容や講師の経歴をまとめた資料を申請用に用意してくれます。
問い合わせの段階で、計画届に添える資料をどこまで出してもらえるかを聞いておきましょう。

書類の準備を分担できる相手を選べば、助成金を使いながら研修を進められます。

生成AI研修の選び方5つの基準

外部研修への依頼を決めたあとは、生成AI研修をどこに頼むかで迷いやすくなります。

生成AI研修を選ぶ5つの基準

  • 自社の業務に合わせて内容を変えられるかを確認する
  • 講師が実務で生成AIを使っているかを確かめる
  • 受講形式が社員の勤務時間に合うかを見る
  • 研修後の質問に答える体制があるかを確認する
  • 研修後に手順書や資料が残るかを確認する
1つずつ解説していきます。

①自社の業務に合わせて内容を変えられるかを確認する

自社の業務に合わせて内容を変えられるかは、研修会社を選ぶときに最初に見る基準です。
扱う題材が自社の資料になるかで、受講した社員が翌日からAIを使えるかが決まります。
内容を変えられるかの見分け方を以下にまとめました。

確認すること見分け方
事前のヒアリング申し込み前に業務内容を聞く工程の有無
研修で扱う題材自社の見積書・メール文を使えるか
演習に使う時間説明と演習の時間配分の提示
変えられる範囲差し替えできるカリキュラムの箇所

伝えた業務がそのまま演習の題材になるかで、内容を変えられる幅が見えてきます。
問い合わせのときに、社内でいちばん時間がかかっている業務を先に伝えてみてください。

②講師が実務で生成AIを使っているかを確かめる

講師が自分の業務で生成AIを使っているかを確かめておくと、当日の質疑がかみ合いやすくなります。
研修の現場で出る質問の多くは、操作の手順よりも自社の業務でのAIの使い方に寄ったものです。
請求書の作成をどうAIに任せるか、ツールをどう使い分けるかといった相談が多くなります。
講師の実務経験の見分け方は以下のとおりです。

確認すること見分け方
講師本人の使用例自分の業務での生成AIの使い方の説明
登壇の頻度直近1年の法人向けの登壇の回数
扱えるツールの幅ChatGPT・Gemini・Claudeの使い分けの解説
答えられない質問の扱い後日の回答や調査の対応の有無

AIの使い方の説明が具体的なほど、当日の演習も自社の業務に近づくでしょう。
見積もりを取るときに、講師の実務での使用例を1つ挙げてもらいましょう。

③受講形式が社員の勤務時間に合うかを見る

受講の形式は、社員の勤務時間に合うかで判断します。
業務が落ち着く時間帯に分けて実施すれば、参加できる社員が増えます。
勤務時間に合うかの見分け方を以下にまとめました。

確認すること見分け方
1回あたりの実施時間半日集中と2〜3時間ずつの分割の選択
実施の曜日と時間帯業務が落ち着く時間への変更の可否
参加の方法拠点が離れた社員のオンライン参加の可否
欠席した社員への対応別日の振り替えや後追いの実施の有無

1回2〜3時間に分けて複数日で受ける方法なら、繁忙期でも現場を止めずに済むでしょう。
全員が参加できる曜日と時間帯を社内で決めてから、候補の会社に日程を相談します。

④研修後の質問に答える体制があるかを確認する

研修が終わったあとも質問できる相手がいると、手が止まった社員がその場で聞けます。
つまずきが出るのは研修の最中ではなく、社員が自分の業務で使い始めたあとです。
質問に答える体制の見分け方は以下のとおりです。

確認すること見分け方
質問を受け付ける期間研修後に相談できる期限の明示
質問の方法メールやチャットでの受付の可否
追加の費用費用に含まれる質問の回数の提示
答える相手当日の講師本人か事務局かの区別

本番の研修が終わったあとに、質問へ答える回を別に用意している会社もあります。
契約の前に、研修後の質問へどこまで答えてもらえるかを書面で確かめてください。

⑤研修後に手順書や資料が残るかを確認する

受講しなかった社員へAIの使い方を広げられるかは、研修で使った手順書や資料が残るかで決まります。
手順書や当日の資料が手元に残れば、参加していない社員にも同じ手順を渡せます。
資料が残るかの見分け方を以下にまとめました。

確認すること見分け方
受け取れる資料手順書・プロンプト集・当日のスライド
ファイルの形式社内で編集できる状態での提供
配布できる範囲受講しなかった社員への共有の可否
資料を作る人受講者が演習で作るか講師が用意するか

演習のなかで受講者が自分で手順書を作る進め方なら、自社の言葉で書かれた資料が残ります。
申し込みの前に、研修後に手元へ残る資料を一覧で出してもらいましょう。

生成AI研修が社内に定着しない会社に共通すること

生成AI研修を実施しても、翌週から社内でAIが使われないまま終わる会社があります。
研修の現場で見てきたかぎり、使われずに終わる会社には共通した状態がありました。

生成AI研修が定着しない会社の共通点

  • 参加者がやらされていると感じたまま終わる
  • 経営者と現場でAIへの温度差が残っている
  • 研修後に推進する担当が決まっていない
  • いきなり自動化を狙って対象が大きすぎる
  • 成果を測らないまま1回だけで終える
1つずつ解説していきます。

参加者がやらされていると感じたまま終わる

研修が定着しない会社では、参加した社員がやらされていると感じたまま当日を終えています。
通常の業務を抱えたまま研修の日程だけが決まると、参加そのものが予定の1つとして増えるためです。

研修当日に聞く声

受講の目的をたずねると「上司に言われたので参加した」と返ってくる回があります。
興味はないが参加させられている、と率直に話してくれる人もいます。

やらされていると感じるのは、参加した社員の意欲が低いからではありません。 切実に困っていない時期に研修の案内が届けば、身構えてしまうのは自然な反応でしょう。 やらされていると感じたまま終わった会社では、研修の内容が翌週の業務まで届かずに止まります。

経営者と現場でAIへの温度差が残っている

経営者と現場でAIへの温度差が残ったままなのも、研修が定着しない会社に共通する状態です。
経営者が見ているのは会社全体の効率化や売上で、社員が見ているのは目の前の担当業務です。
事前の打ち合わせで経営者から聞く期待と、当日に社員から返ってくる受け止め方を以下にまとめました。

経営者の期待現場の受け止め
社員に使ってもらい業務を効率化したい通常の業務に加わる1日の予定
AIをきっかけに売上を伸ばしたい自分の担当業務との関係が不明
全員に同じ水準まで覚えてほしいAIは詳しい人に任せれば足りる感覚

温度差があるのは、どちらかの理解が足りないからではありません。
見ている範囲が違えば、同じ研修でも受け取り方は分かれます。
温度差が残ったままの会社では、研修が終わった翌日には社員の業務が元どおりに戻るでしょう。

研修後に推進する担当が決まっていない

研修が終わったあとに推進する担当が決まっていない会社では、当日に覚えたAIの使い方が誰の仕事にもなりません。
情報システムの専任がいない会社では、AI活用を進める役目が既存の業務の上に乗ります。

起こりがちな停滞

研修で作ったプロンプトを社内のどこに置くか、次に誰が使うかを決める人がいないまま日が過ぎます。
10〜100名規模の会社で専任の担当を置ける例は多くありません。

担当が決まらないまま数週間が過ぎた会社では、研修の内容が参加した社員のメモの中だけに残ります。

いきなり自動化を狙って対象が大きすぎる

最初から自動化を狙って対象が広がりすぎているのも、研修が定着しない会社によくある状態です。
研修で扱える時間は限られており、工程の多い業務ほど当日のうちに手順を整理しきれません。
研修の題材として挙がりやすい、大きすぎる対象の例は以下のとおりです。

大きすぎる対象の例

  • 見積書の作成から送付までの自動化
  • 日報を集めた月次レポートの自動生成
  • 過去データから提案を出す仕組み作り
  • 問い合わせへの自動返信
どれも工程がいくつも連なっており、1回の研修で最後まで組み上がる範囲を超えています。 対象が広がってしまうのは、研修の現場で見てきたかぎり、AIへの期待が高い会社ほど起こりやすいです。 対象が大きすぎたまま終わった回では、設定が途中で止まり、翌週からAIを使える状態まで届きません。

成果を測らないまま1回だけで終える

成果を測らないまま1回だけで終えた会社でも、研修の内容は社内に残りにくいです。
研修の前後で何が変わったのかを記録していないと、効果を社内で説明する材料が手元に残りません。

記録に残らないもの

記録が残るのは、対象の作業にかかっていた時間と、研修のあとにAIを使った人数です。
その場で控えておかないと、社内の記憶から消えていきます。

記録まで手が回らないのは、日々の業務が動いている会社では起こりやすいです。 1回きりで終わった会社では、翌月にはAIを使う人がいなくなり、研修の効果が社内に残らないまま終わります。

生成AI研修を定着させる3ステップ

法人AI研修で学んだことが社内に残るかは、当日よりも前後の動き方で決まります。
研修を受ける前・当日・受けたあとにやることは以下のとおりです。

生成AI研修を定着させる手順

  • 現場に聞いて研修で扱う業務を選ぶ
  • 自社の実物を題材にして研修を受ける
  • 研修後2週間でAIを使う場面を作る
順番に1つずつ解説していきます。

ステップ1|現場に聞いて研修で扱う業務を選ぶ

最初にやるのは、研修で題材にする業務を現場から集める作業です。
外部の研修会社は事前のヒアリングで内容を組み立てるため、社内から出す情報がそのまま研修の中身になります。

現場で見た傾向

研修の現場で見てきたかぎり、AIが定着した会社では業務に切実に困っている社員の作業が題材になっていました。
聞き取りは会議でまとめて募るより、担当者ごとに短い時間を取るほうが具体的な作業名が出てきやすいです。

現場に聞く質問例は以下のとおりです。

現場への質問例

  • 研修の日に教えてほしい作業はどれですか?
  • 毎月の締め日に時間がかかる作業は何ですか?
  • 何度も作り直している資料はありますか?
  • 人手が足りず後回しになる作業はどれですか?
挙がった作業は、1回あたりの時間と月の発生回数を添えて研修会社へ渡します。 社員の言葉で出てきた業務を題材に選ぶと、学んだ内容がその社員の翌日の仕事につながります。

ステップ2|自社の実物を題材にして研修を受ける

研修当日は、練習用のサンプルではなく自社で使っている実物を使うのが良いでしょう。
自社の書類で手を動かすと、覚えた手順を翌日の業務でそのまま使えます。
題材にする実物例と、当日その場で作るものを以下にまとめました。

題材にする実物例研修で作るもの
先月の会議で使ったスライド構成案と各ページの下書き
取引先から届いた問い合わせのメール状況ごとの返信案
毎月同じ形式で作っている報告書使い回せるAIへの指示文
手作業で集計しているExcelの表貼り付けて使える数式

最初の題材には、メールの返信案のような小さい作業を選んでみてください。
その場で成果物ができあがると、AIを業務で使える実感が社員に残ります。
自社の実物から作った成果物は、研修が終わった翌日の業務でそのまま使えます。

ステップ3|研修後2週間でAIを使う場面を作る

研修の翌日から2週間を目安に、AIを使う場面を実際の業務へ入れていきます。
期限を決めておけば、目の前の仕事に押される前にAIを開く日を作れるでしょう。
2週間の長さに決まりはありませんが、研修の内容を覚えているうちに一度使い切る区切りとして置いています。
2週間の進め方は以下のとおりです。

2週間の進め方

  1. 初日に研修で使った指示文を保存する
  2. 3日以内に同じ業務でAIをもう一度使う
  3. 1週目の終わりに頼み方を書き足す
  4. 2週目に同じ業務の担当者へ手順を渡す
  5. 2週間の終わりに次にAIを広げる業務を選ぶ
途中で出てきた詰まりは、その都度ではなく書き出してまとめて研修会社へ聞きます。 私(佐藤)が担当する研修でも、本研修のあとに2回にわたって質問へ答えた回がありました。 2週間で1つの業務にAIを使う場面ができると、研修で学んだ内容が社内に残っていきます。

生成AI研修に関するよくある質問

最後に、生成AI研修についてよくある質問に答えていきます。
研修の問い合わせや当日の質疑で、実際に届いた質問から選びました。
1つずつ答えていきます。

Q.生成AI研修は何名から受けられますか?

数名からでも受けられます。
受講できる人数の下限は研修会社ごとに違い、前述の課金の方式で決まる部分が大きいです。

人数の決まり方

1人あたりで課金する公開講座には、開催の採算に合わせた最少催行人数が置かれている場合があります。
一方、1社あたりの定額で受ける研修であれば、参加が3名でも10名でも総額は変わりません。

社内で何名に受けさせたいかを先に決め、その人数で受けられるかを問い合わせてみてください。

Q.受講する社員はどう選べばよいですか?

いま業務量に困っている社員から選ぶと、研修の内容がそのまま使われやすくなります。
自分の手が止まっている業務があると、当日覚えた手順を翌日から試す理由が本人にあるためです。
研修の現場でも、AIで何とかしたいと思っている社員がいる会社ほど、終わったあともAIが使われ続けていました。
受講者を選ぶときの基準例は以下のとおりです。

受講者を選ぶ基準例

  • 毎日同じ作業に時間を取られている人
  • 資料や文章を作る場面が多い人
  • 業務量が増えて手が回らない人
  • 覚えた手順を周りに教えられる人
役職や年齢よりも、困っている業務を抱えているかで選ぶと、研修後にAIを使う社員が社内に残ります。

Q.パソコンが苦手な社員でも受けられますか?

受けられます。
生成AIへの指示は日本語の文章で出すため、専門の操作を覚える場面は少ないです。

現場での反応

研修で反応が大きいのはスライドや画像を作る場面で、パソコンに自信がない社員ほど成果物に驚かれます。
不安が残るときは、自分のパソコンで自社の資料を触りながら進める形式にしてもらいましょう。

操作の得意不得意よりも、当日1つでも自分の業務を動かせたかが、研修後にAIを使い続けられるかを分けます。

Q.無料の生成AI研修でも効果はありますか?

無料の研修でも、社員が生成AIに触れる入口としては効果があります。
無料で公開されている講座やセミナーは、基本の操作と用語を一通り知る内容が中心です。
無料と有料で扱える範囲の違いを以下にまとめました。

無料でできること有料でないと難しいこと
基本の操作と用語の把握自社の業務に合わせた内容の設計
生成AIが得意な作業の確認自社の実物を題材にした演習
社員がAIに触れる入口作り受講後に出た質問へのフォロー

無料の講座で社内の関心を高め、業務でAIを使う段階に入ってから有料の研修に切り替える進め方もあります。
無料か有料かではなく、自社の業務を題材にできるかで選ぶと、研修の効果を判断しやすいでしょう。

Q.研修の内容を録画して社内で共有できますか?

許可を取れば録画できる研修もあります。
ただし資料の著作権や参加者の映り込みの扱いがあるため、条件は研修会社ごとに違います。
共有の前に決めておく項目は以下のとおりです。

共有の前に決めること

  • 録画してよい範囲
  • 社内で視聴できる人の範囲
  • 録画を保存する期間
  • 質疑応答を含めるか
条件を先に決めておくと、当日に参加できなかった社員へも同じ内容を届けられます。 録画を見るだけでは手が動かないため、後から見る社員にも自社の業務でAIを試す場面を用意しておきましょう。

Q.エンジニア向けの研修とは内容が違いますか?

違います。
一般社員向けは日々の業務へのAIの当てはめが中心で、エンジニア向けは開発の実装が中心になります。
2つの違いを以下にまとめました。

一般社員向けエンジニア向け
日々の業務へのAIの当てはめ自社システムへの組み込み
プロンプトの書き方出力の精度を上げる調整
資料や文章の作成動くツールの開発
入力してよい情報の線引き開発で扱うデータの管理

社内でAIを使う社員を増やしたい会社は一般社員向け、AIを組み込んだ仕組みを作りたい会社はエンジニア向けが合います。
どちらを頼むかは、研修のあとに誰の業務が変わってほしいかで決めてみてください。

まとめ|生成AI研修は現場でAIが使われるかで決まる

生成AI研修は、どこに頼むかを決める前に、社内のどの業務で使うかを決めるのが先です。
記事の要点を以下にまとめました。

生成AI研修の要点

  • 選ぶ基準は5つある
  • 公開講座は1人1万円台から
  • 講師派遣は見積もりで決まる
  • 助成金は始める前に申請する
  • 研修後2週間でAIを使う場面を作る
「うちの社員に本当に使えるのか」と不安に感じる声は、研修の現場でもよく聞きます。 分かれ道になっていたのは、社員のITの得意不得意ではなく、扱う業務が先に決まっていたことです。 対象にしたい業務を1つ、現場への聞き取りから決めてみてください。 その1つが動き出せば、次にAIへ任せたい仕事は社内から挙がってきます。

ここまで読んで、自社だけで対象の業務を決めきれないと感じた人もいるでしょう。
私(佐藤)は法人AI研修に40回以上登壇し、いまも毎月4〜5回、経営者と担当者向けに話しています。
研修は決まった型で売っておらず、事前のヒアリングで一番困っている業務を聞いてから組み立てます。
費用は受講人数に関係なく20万円からで、何名で受けても総額は変わりません。

研修の組み方

  • 事前ヒアリングで扱う業務を決める
  • 1日2〜3時間の単発から選べる
  • 合計8時間を3日に分けた回もある
  • 本研修のあとの質問にも回答
どの業務を題材にするかから相談したい場合は、こちらにまとめました。

法人AI研修の内容を見る

決めきれない部分だけをご相談いただいても構いません。

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