オウンドメディア運用代行はどこまで頼める?費用相場と選び方を解説

「オウンドメディアの運用代行を頼みたいが、どこまで任せられるのかがわからない…」
「前の代行会社では、記事を出し続けても成果が出なかった…」
この記事は、クライアントのオウンドメディアを運用しているSEOの実務家、佐藤誠一が監修しています。

※AIエージェントとは、指示を受けたAIが調べる・書く・確かめる作業を自分で順に進める仕組みのことです。
先に結論です。
オウンドメディア運用代行には、戦略の判断から記事の制作・分析・サイト構造の改善まで、運用のほとんどを任せられます。
ただ、月額の相場も代行会社の選び方も、比較記事を読むだけでは判断しにくいですよね?
この記事では、費用相場と選び方に加えて、運用代行・内製・AIエージェントの判断基準までを解説します。

この記事でわかること

  • 運用代行の月額と記事1本の費用相場
  • 契約前に代行会社へ確かめる7つの基準
  • 代行会社に任せる判断と社内で受けもつ仕事
  • 運用代行・内製・AIエージェントの費用の比べ方

読み終えると、自社がどこまでを代行会社に任せ、いくらで運用するかを決められます。
代行会社を選ぶ材料として、参考にどうぞ。

オウンドメディア運用代行とは

オウンドメディア運用代行とは、自社のオウンドメディアの運用を外部の会社に任せるサービスのことです。
運用代行は運営代行・運用支援・外注とも呼ばれます。
記事制作代行・コンサルとの違いから、運用代行に任せられる範囲を確かめていきましょう。

記事制作代行と違い記事以外の運用まで任せられる

運用代行には記事の制作に加えて、公開したあとの分析や改善といった記事以外の運用まで任せられます。
運用代行は納品した記事の出来に加えて、メディア全体で検索からの流入が増えているかまで確かめます。
例えば私(佐藤)が運用しているクライアントのメディアでも、記事の執筆は受けもつ作業の一部です。

私(佐藤)が運用で担当する作業

執筆の前にはキーワード選定と記事の構成を、公開後は順位やアクセスの分析からサイト構造の改善までを担当しています。

記事制作代行と運用代行の違いは以下のとおりです。

項目記事制作代行運用代行
任せられる範囲記事1本ごとの制作記事の制作と公開後の分析・改善
成果を見る範囲納品する記事の品質メディア全体の検索流入
費用の目安1本6,000円〜5万円運用のみで月5万〜10万円、戦略から制作までで月数十万〜数百万円

※記事制作代行の金額は、一般的なSEO記事の外注相場から、制作会社などに頼む場合までを含めた幅です。
参考:PRONIアイミツ|オウンドメディアの費用相場|構築・運用の内訳と取引事例を解説
参考:クラウドワークス|記事作成費用の相場を詳しく紹介
参考:比較ビズ|おすすめのオウンドメディア運用代行24社を紹介!
月額には分析や改善の費用も含まれるぶん、公開した記事を伸ばす作業まで社内で抱えずに済みます。
参考記事:記事制作代行の費用相場|失敗しない選び方7つの基準と依頼できる工程

コンサルと違い作業まで引き受ける

方針の助言にとどまらず、記事の制作や分析といった作業まで引き受けるのが、運用代行とコンサルの違いです。
コンサルが引き受けるのは主に狙うキーワードや改善の方針の助言で、方針に沿った作業は自社で進めます。
コンサルと運用代行の違いを以下にまとめました。

項目コンサル運用代行
引き受ける作業方針の助言・改善案の提案方針づくりから記事の制作・分析まで
自社で進める作業記事の制作・公開・順位の確認自社にしかない情報の提供・公開の判断
費用の目安助言の範囲と期間に応じた見積もり運用のみで月5万〜10万円、戦略から制作までで月数十万〜数百万円

※コンサルの費用は助言の範囲と期間で決まるので、見積もりで確かめてください。
参考:比較ビズ|おすすめのオウンドメディア運用代行24社を紹介!
自社に記事を書く人手があり、進め方の助言だけがほしい会社に合うのはコンサルです。
記事を書く人手が足りない会社なら、運用代行に頼むと、決めた方針に沿って記事の公開まで進めてもらえます。

オウンドメディア運用代行に依頼できる業務例

オウンドメディア運用代行には、メディアの戦略設計からサイト構造の改善まで、運用の作業をほぼすべて依頼できます。
代行会社に依頼できる業務例を以下にまとめました。

運用代行に依頼できる業務例

  • メディアの戦略設計
  • サイトの構築
  • キーワード選定
  • 記事構成の作成
  • 記事の執筆
  • 記事の入稿
  • 検索流入の分析
  • 既存記事のリライト
  • サイト構造の改善

見積もりに並ぶ作業名と照らし合わせながら、1つずつ解説していきます。

運用代行に依頼できる9つの業務の図。公開までは戦略設計・サイトの構築・キーワード選定・記事構成の作成・記事の執筆・記事の入稿、公開後は検索流入の分析・既存記事のリライト・サイト構造の改善まで任せられる

メディアの戦略設計

メディアの戦略設計は、オウンドメディアで誰に何を読んでもらい、どんな成果につなげるかを決める作業です。
読者と目指す成果が先に決まると、キーワード選定から記事の中身までを同じ方向にそろえられます。
戦略設計で代行会社に頼める作業の例は以下のとおりです。

戦略設計で頼める作業例

  • 読者像と読者が抱える悩みの整理
  • 競合メディアの調査
  • 記事から問い合わせまでの導線の設計
  • 公開する本数と時期の計画

方針を資料にまとめてもらうと、社長や上司にメディアの目的を説明するときの材料にもなります。

サイトの構築

オウンドメディアの記事を載せるWebサイトを、一から用意するのがサイトの構築です。
WordPressのような記事の管理システムを入れ、デザインや記事の分類まで整えて公開できる状態にします。
サイトの構築で代行会社に頼める作業の例を以下にまとめました。

サイトの構築で頼める作業例

  • ドメインとサーバーの用意
  • WordPressなど管理システムの導入
  • デザインとテンプレートの作成
  • カテゴリと記事一覧ページの設計

立ち上げ前の会社なら、サイトの構築から記事の運用まで同じ代行会社にまとめて依頼できます。
すでにサイトがある会社は、構築を飛ばして運用の作業から頼んでも問題ありません。

キーワード選定

キーワード選定は、自社の顧客が検索する言葉のなかから、記事で上位を狙う語を決める作業です。
検索される回数と上位の記事の強さを両方調べて選ぶと、公開した記事が上位に入りやすくなります。
キーワード選定で代行会社に頼める作業の例は以下のとおりです。

キーワード選定で頼める作業例

  • 検索数と競合の強さの調査
  • 自社の商材に近い語の絞り込み
  • 狙う語に優先順位を付けた一覧の作成

狙う語の一覧を納品してもらえば、これから公開される記事の予定を社内でも把握できます。

記事構成の作成

記事に入れる見出しと並び順を決めるのが、記事構成の作成です。
検索結果の上位に出ている記事を調べ、読者が知りたい内容を漏れなく並べた設計図を作ります。
記事構成の作成で代行会社に頼める作業の例を以下にまとめました。

記事構成の作成で頼める作業例

  • 上位記事の見出しの調査
  • 読者の疑問の洗い出し
  • 見出しと並び順の作成
  • 自社の事例を入れる箇所の指定

構成だけを依頼して、執筆は社内で進める頼み方もあります。

記事の執筆

記事の執筆は、構成の見出しごとに調べた内容を本文の文章にしていく作業です。
1本ごとに調べ物と文章化が要るため、運用の作業のなかでも時間がかかります。
記事の執筆で代行会社に頼める作業の例は以下のとおりです。

記事の執筆で頼める作業例

  • 見出しごとの情報の調査
  • 本文と表の作成
  • 記事に入れる画像の選定
  • 誤字脱字と表記ゆれの確認

執筆まで頼めば、社内に書ける人がいなくても記事の公開を止めずに続けられます。

記事の入稿

入稿とは、書き上がった記事をサイトの管理画面に登録し、公開できる状態に整える作業のことです。
原稿の納品までの契約なら、入稿は社内の作業です。
記事の入稿で代行会社に頼める作業の例を以下にまとめました。

記事の入稿で頼める作業例

  • 本文・見出し・画像の登録
  • 検索結果に出る説明文の入力
  • 関連する記事へのリンクの設置
  • 公開日時の予約

入稿まで任せると、社内の担当者が管理画面を触らなくても、記事が予定の日に公開されていきます。

検索流入の分析

公開した記事がどんな検索語で何回読まれたかを調べるのが、検索流入の分析です。
Google Search Consoleなどの解析ツールを使い、検索順位とクリック数の動きを記事ごとに追います。
検索流入の分析で代行会社に頼める作業の例は以下のとおりです。

検索流入の分析で頼める作業例

  • 記事ごとの検索順位の確認
  • 検索語ごとのクリック数の集計
  • 読まれていない記事の洗い出し
  • 問い合わせにつながった記事の特定

分析の結果があれば、次にどの記事へ手を入れるかも数字をもとに決めてもらえます。

既存記事のリライト

リライトとは、公開済みの記事を書き直し、検索順位を上げたり情報を新しくしたりする作業のことです。
検索流入の分析で伸びていない記事を選び、上位の記事と比べて足りない内容を書き足します。
リライトで代行会社に頼める作業の例を以下にまとめました。

既存記事のリライトで頼める作業例

  • 手を入れる記事の選定
  • 上位記事との内容の比較
  • 古くなった数値や情報の更新
  • 見出しと本文の書き直し

公開した記事が増えるほど書き直す候補も増えるので、新しい記事の制作とあわせて頼んでおきましょう。

サイト構造の改善

記事どうしのつながりを見直して、サイト全体の作りを整えるのがサイト構造の改善です。
記事1本ずつの中身ではなく、記事を載せているサイトの側に手を入れます。
サイト構造の改善で代行会社に頼める作業の例は以下のとおりです。

サイト構造の改善で頼める作業例

  • カテゴリとタグの整理
  • 記事一覧ページのリンクの点検
  • 記事どうしをつなぐリンクの見直し
  • テーマが近い記事の統合

記事が増えるたびにカテゴリやリンクの見直しが要るので、記事の制作と並行して続けてもらう作業です。

オウンドメディア運用代行の費用相場

依頼できる業務のどこまでを任せるかで、運用代行の費用は決まります。
運用代行の月額は、任せる範囲で一桁以上の差が出ます。
記事の制作だけを頼むなら、1本6,000円〜5万円が目安です。

オウンドメディア運用代行の費用相場

  • 運用の全体予算は月10万〜50万円程度が目安
  • 記事の制作だけなら1本6,000円〜5万円が目安
  • サイトの構築は運用費とは別にかかる

まずは、毎月かかる運用費の相場と内訳から見ていきましょう。

運用の全体予算は月10万〜50万円程度が目安

オウンドメディアの運用費は月10万〜50万円程度が目安で、サイトの規模や記事の本数、自社と外部の作業の分け方によって上下します。
費用の項目ごとの月額の目安を以下にまとめました。

費用の項目月額の目安
サイト維持費月1万〜10万円
マーケティング費月10万〜30万円
コンテンツ制作費月2万〜30万円
分析・改善費月10万〜30万円
運用費の全体月10万〜50万円程度

※運用費の全体は資料に載っている範囲で、項目ごとの金額を足し合わせた数字ではありません。
参考:PRONIアイミツ|オウンドメディアの費用相場|構築・運用の内訳と取引事例を解説
代行会社への依頼に絞ると、費用は依頼内容によって月数十万〜数百万円と開きがあり、運用だけなら月5万〜10万円が目安です。
参考:比較ビズ|おすすめのオウンドメディア運用代行24社を紹介!
同じ運用代行でも、運用だけを頼むか、戦略から記事の制作までまとめて頼むかで、月額の桁が違ってきます。
例えば、記事を月4本出してサイトを維持する場合の月額は、以下のように見積もれます。

項目計算金額
記事の制作費3万円×4本月12万円
サイト維持費公開されている費用相場の範囲月1万〜10万円
月額の合計12万円+1万〜10万円月13万〜22万円

※1本3万円は、制作会社などに記事を頼む場合の目安(2万〜5万円前後)から仮に置いた数字です。
参考:PRONIアイミツ|オウンドメディアの費用相場|構築・運用の内訳と取引事例を解説
見積もりを比べる前に、どこまでを任せるかを決めておくと、自社の月額がどの桁に入るかを見込めます。
参考記事:オウンドメディアの費用対効果は高い?|計算方法と回収できる会社の条件

記事の制作だけなら1本6,000円〜5万円が目安

記事の制作だけを外部に頼む場合、費用は1本あたり6,000円〜5万円が目安です。
戦略づくりや分析は頼まないので、月額の運用代行と違い、記事1本ごとに料金を払って頼めます。
依頼先ごとの1本あたりの目安を以下にまとめました。

依頼先1本あたりの目安向く依頼
SEO記事の外注(一般的な相場)6,000円〜1万円(2,000字の場合)2,000字程度のSEO記事の執筆
制作会社など2万〜5万円前後取材のないSEO記事の制作
制作会社など(専門記事・取材あり)10万円を超えることもあるインタビュー・撮影を伴う専門記事

※1行目はクラウドワークス、2・3行目はPRONIアイミツの記事の金額です。
出典ごとに想定する記事の条件が違うため、金額に幅があります。
参考:PRONIアイミツ|オウンドメディアの費用相場|構築・運用の内訳と取引事例を解説
参考:クラウドワークス|記事作成費用の相場を詳しく紹介
私(佐藤)が見てきた相場では、記事を外注する単価は1本1万円前後です。
上の表と比べると、一般的な外注相場の上限と同じくらいで、制作会社などに頼むより安い金額です。
記事の制作だけを頼む場合の月の費用は、以下のように1本の単価に毎月出す本数をかけて見積もれます。

依頼先計算月の費用
SEO記事の外注(一般的な相場)6,000円〜1万円×4本月2万4,000円〜4万円
制作会社など2万〜5万円×4本月8万〜20万円

※月4本は、説明のために仮に置いた本数です。
毎月出したい本数が決まったら、この表に自社の本数を当てはめてみてください。

サイトの構築は運用費とは別にかかる

サイトの構築費は、毎月の運用費とは別に、メディアを立ち上げるときにかかります。
構築費の中身は、サイトを設計して公開できる状態にするまでの作業です。
構築の方法ごとの費用の目安を以下にまとめました。

構築の方法費用の目安
外部に依頼して構築する30万〜300万円以上
テンプレートのCMSを使う無料〜30万円以下
自作する(例:roll-jam)ドメイン代は1年目990円・2年目以降は年4,136円

※CMSとは、記事の投稿や更新を管理画面からできるようにする仕組みのことです。
参考:PRONIアイミツ|オウンドメディアの費用相場|構築・運用の内訳と取引事例を解説
例えば私(佐藤)が運営するroll-jamは、Webサイトを組み立てるツールのAstroと、Markdown形式のテキストで自作したメディアです。
自作の場合は、ドメイン代に加えて、サイトを作る社員の作業時間が費用としてかかります。
外部に構築を頼んで1年運用する場合の、1年目の総額の例は以下のとおりです。

項目計算金額
構築費外部に依頼する場合の相場30万〜300万円以上
1年分の運用費月10万〜50万円×12ヶ月120万〜600万円
1年目の総額構築費+1年分の運用費150万〜900万円以上

※構築費と運用費は、どちらも公開されている費用相場の範囲を使った計算例です。
参考:PRONIアイミツ|オウンドメディアの費用相場|構築・運用の内訳と取引事例を解説
運用代行の見積もりを取るときは、構築費が月額に含まれるのか、別の見積もりになるのかを確かめておくと、1年目の総額を読み違えにくくなります。

オウンドメディア運用代行の選び方

費用の目安がつかめたら、次は依頼する代行会社を選ぶ段階です。
私(佐藤)は「前の代行会社でうまくいかなかった」との相談をよく受けますが、話を聞くと原因はキーワードにあるケースが多いです。
前の代行会社と同じ失敗を避けるために、契約前に確かめたいことを以下にまとめました。

運用代行を選ぶときに確かめること

  • 狙うキーワードを選んだ根拠を説明してもらう
  • サイト構造まで見てもらえるかを確かめる
  • 毎月の分析から改善案まで報告してもらう
  • 解析データを自社でも見られるかを確かめる
  • 自社に近い業界での運用実績を見せてもらう
  • 見積もりに入っている管理の人数を確かめる
  • 解約できる時期を契約前に確かめる

契約前の面談でそのまま聞ける質問と合わせて、1つずつ解説していきましょう。

①狙うキーワードを選んだ根拠を説明してもらう

代行会社を選ぶときは、狙うキーワードを選んだ根拠を契約前に説明してもらいます。
根拠を言葉にできる代行会社なら、自社の商品を探している人に向けたキーワードで記事を作ってもらえます。
章の冒頭で触れた相談の中身は、以下のとおりです。

前の代行会社でうまくいかなかった理由

多いのは「キーワードが対策されていなかった」「狙うキーワードが合っていなかった」の2つです。

2つとも、契約前にキーワードの根拠を聞いておけば、依頼する前に気づきやすくなります。
根拠を確かめる質問を以下にまとめました。

契約前に聞くこと答えで確かめること
このキーワードを選んだ理由は何ですか?自社の商品・サービスとのつながり
月にどれくらい検索されていますか?検索数を調べた分析ツールと数字
上位の記事に勝てる見込みはありますか?上位の記事と比べたうえでの見通し

キーワードの一覧を提案されたら、1語ずつ根拠を聞いてから依頼するかを決めてください。

②サイト構造まで見てもらえるかを確かめる

契約前に確かめておきたいのが、記事の外にあるサイト構造まで代行会社に見てもらえるかです。
サイト構造まで見てもらえれば、公開した記事がGoogleに見つかる状態になっているかも点検してもらえます。
例えば私(佐藤)が運用しているメディアでも、サイト構造は記事と分けて点検する対象です。

私(佐藤)が見たサイト構造の例

記事一覧のページ送り・カテゴリ・タグのページにリンクがなく、記事がGoogleに見つかっていなかった例がありました。
Claude Codeにサイトを分析させると、リンクの抜けのように対策したほうがいい箇所を見つけやすくなります。

Claude Codeとは、Anthropicが提供する、指示に沿ってAIが作業を進めるツールのことです。

サイト構造のリンクの図。記事一覧・カテゴリ・タグのページから記事へのリンクがあれば記事がGoogleに見つかり、リンクが抜けていると見つからない

サイト構造を見てもらえるかを確かめる質問は、以下のとおりです。

契約前に聞くこと答えで確かめること
記事に加えて、サイトの作りも見てもらえますか?記事一覧・カテゴリ・タグのページまで含む点検の範囲
Googleに見つかっていない記事はどう探しますか?調べる分析ツールと手順の説明
サイトの作りを直す作業は誰が担当しますか?代行会社が直すか、制作会社への依頼が要るかの区分

サイト構造の点検が月額の範囲に入るかを、見積もりの内訳で確かめておきましょう。

③毎月の分析から改善案まで報告してもらう

毎月の報告は、分析の結果から改善案まで入っているかを契約前に確かめます。
改善案まで書かれた報告なら、翌月にどの記事を直すかを自社ですぐに決められます。
報告の回数と中身を確かめる質問は、以下のとおりです。

契約前に聞くこと答えで確かめること
報告は月に何回、いつもらえますか?報告の回数ともらえる日(例:月1回・翌月の初め)
報告書にはどんな数字が載りますか?順位・アクセス数と、そこから読み取ったこと
次の月に何をするかまで提案してもらえますか?直す記事と時期まで書いた改善案

契約前に報告書の見本を1部もらい、改善案の欄まで書かれているかを見てから決めます。

④解析データを自社でも見られるかを確かめる

報告書とあわせて確かめておきたいのが、解析データを自社のアカウントでも見られるかです。
解析データとは、Googleアナリティクスで見るアクセス数や、Google Search Consoleで見る検索結果での表示回数・順位などの数字のことです。
自社のアカウントで見られれば、代行会社の報告を待たずに記事の伸びを確かめられます。
アカウントのもち方を確かめる質問を以下にまとめました。

契約前に聞くこと答えで確かめること
解析データは誰のアカウントで管理しますか?自社のアカウントへの代行会社の追加
自社の担当者も同じ画面を見られますか?自社の担当者への閲覧権限の付与
報告書の数字はどの画面から取りましたか?自社の画面でも同じ数字を確かめられる状態

まだ登録していなければ、契約前に自社のGoogleアカウントでGoogleアナリティクスとSearch Consoleを用意しておくと安心です。

⑤自社に近い業界での運用実績を見せてもらう

運用実績は、自社に近い業界のものを見せてもらうと判断しやすいです。
業界の言葉や読者の悩みを知っている代行会社なら、キーワードや記事の企画を説明する手間が少なくて済みます。
実績を聞くときの質問を以下にまとめました。

契約前に聞くこと答えで確かめること
近い業界で運用したメディアはありますか?業界と運用した期間
そのメディアでどこまで担当しましたか?キーワード選定から分析までの担当範囲
運用を始めてから検索流入はどう伸びましたか?記事数と検索流入の推移

取引先との約束で社名を出せない実績もあるため、社名より担当範囲と数字の推移を聞くほうが比べやすいです。
同じ質問を2社以上に聞いて答えを並べ、自社の業界に近い代行会社を絞り込んでいきましょう。

⑥見積もりに入っている管理の人数を確かめる

見積もりを受け取ったら確かめたいのが、管理の役割で何人が入っているかです。
管理の人数と役割がわかれば、月額のうち作業に払う分と管理に払う分を分けて比べられます。
例えば私(佐藤)が依頼を辞退した理由も、管理の体制でした。

ディレクターが2段に入った体制の図。クライアントの下にディレクターがいて、その下にディレクターとして依頼を受けた私(佐藤)が付き、管理の費用が二重になっていた

ディレクターのディレクターがいた案件

ディレクターとは、記事の制作や運用の進行を管理する担当者のことです。
ディレクターとして依頼を受けたところ、私(佐藤)の上にさらに別のディレクターが付いていました。
クライアントの費用が二重になると判断し、辞退しました。

管理の人数は見積もりの総額だけでは見えないので、以下の質問で内訳を聞いておくと安心です。

契約前に聞くこと答えで確かめること
ディレクターは何人入りますか?人数と、それぞれが受けもつ役割
記事の作業はどこの誰が担当しますか?代行会社の社員か、外部への再委託か
管理の費用は見積もりのどこに入っていますか?管理と作業に分けた金額

管理の費用が「ディレクション費」などとまとめて書かれていたら、何人ぶんの費用かを書き添えてもらうよう頼んでみてください。

⑦解約できる時期を契約前に確かめる

解約できる時期と条件は、契約書に署名する前に確かめます。
やめられる時期が先にわかっていれば、成果を見て運用を続けるかを決める時期も逆算できます。
最低契約期間や解約を伝える期限は、代行会社ごとの契約で決まるものです。
契約前に聞いておく質問を以下にまとめました。

契約前に聞くこと答えで確かめること
最初の契約は何ヶ月単位ですか?最低契約期間(例:3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月)と自動更新の有無
解約を伝える期限はいつですか?解約月の何日前までに伝えるか
期間の途中でやめると費用はかかりますか?違約金・残りの月額の扱い

途中でやめるときの費用まで聞いておけば、運用代行を試す期間を決めたうえで稟議に回せます。
解約の時期と条件が契約書の案に書かれているかを確かめてから、依頼先を決めましょう。

オウンドメディア運用代行に任せる範囲の決め方

代行会社の候補が絞れたら、契約の前に、どこまでを任せるかを社内で決めておきましょう。
オウンドメディアの運用は戦略の判断まで代行会社に任せられますが、一次情報を出す役と、記事を公開するかの判断は社内で受けもちます。
一次情報とは、実績や現場での経験のように、自社が直接見聞きして得た情報のことです。

運用代行に任せる範囲の決め方

  • 戦略の判断は代行会社に任せる
  • 一次情報は社内で出す担当を決める
  • 公開の可否だけは社内で判断する

3つを契約前に決めておくと、任せたあとの役割分担で迷いにくいです。
1つずつ解説していきます。

戦略の判断は代行会社に任せる

メディアの戦略にかかわる判断は、代行会社に任せたほうがうまくいきやすいです。
戦略の判断は毎月の順位やアクセスに合わせて見直すものなので、データを追っている代行会社が決めると、見直しが遅れずに済みます。
代行会社に任せる判断と、任せたほうがよい理由は以下のとおりです。

任せる判断任せたほうがよい理由
狙うキーワードの選定検索数と競合の強さを比べたうえで選べる
記事を出す順番問い合わせにつながる記事から先に出せる
リライトする記事の選定順位とアクセスの推移から手を入れる記事を決められる

「運用代行には丸投げしないほうがよい」といわれることもありますが、私(佐藤)がクライアントのオウンドメディアを運用してきた実感は少し違います。

私(佐藤)が見てきたうまくいきやすい条件

私(佐藤)の運用では、うまくいきやすいのは戦略や運用の判断を任せてもらえたメディアです。
運用する側に判断の制約が少ないと、キーワードの選び方や記事を出す順番を、検索の結果に合わせて組み立てやすくなります。
一方で、記事に入れる自社の事例や数字が手元にないメディアは、判断を任せてもらっていても伸びにくいです。

戦略の判断を代行会社に任せたぶん、社内の時間は一次情報を出す作業にあてていきましょう。

一次情報は社内で出す担当を決める

社内で担当を決めておきたいのが、記事に入れる一次情報を出す役です。
Googleは、ランキングシステムを、有用で信頼できる情報を上位に掲載するよう設計していると説明しています。
そのうえで、有用かを自己評価する質問に、独自の情報と実体験を挙げています。
公式ガイドにある自己評価の質問と、一次情報との関係は以下のとおりです。

Googleの公式ガイドの質問一次情報との関係
コンテンツは、独自の情報、レポート、研究または分析の結果を提示しているものですか。自社の事例や数字は、他のサイトにない独自の情報になる
コンテンツは、実体験や深い知識(中略)を明確に示していますか。お客様の声や社員の体験は、実体験を伝える材料になる

公式ガイドでは、経験・専門性・権威性・信頼性をまとめてE-E-A-Tと呼んでいます。
Googleのシステムは、E-E-A-Tの面で優れたコンテンツを見分けるための手がかりを組み合わせて使っています。
公式ガイドには、E-E-A-T自体は順位に直接影響する要因ではないとも書かれており、一次情報を入れただけで順位が上がるわけではありません。
それでも、独自の情報と実体験は代行会社が外から調べても手に入らないので、公式ガイドの質問に沿った記事にするには社内から出すしかありません。
参考:Google検索セントラル|有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成
自社のお客様や社員の話は、日ごろ顔を合わせている社内の人が集めると、記事の材料としてそろいやすくなります。
代行会社が担当することと、社内から出すものは以下のとおりです。

代行会社が担当すること社内から出すもの
キーワード選定・記事構成の作成自社のサービスの内容と、記事を読んだ人から受けたい問い合わせの種類
記事の執筆・入稿記事に入れる一次情報
順位とアクセスの分析・リライト書き足すための新しい事例

代行会社と社内の分担の図。戦略の判断・キーワード選定と構成・執筆と入稿・分析とリライトは代行会社に任せ、一次情報を出すことと公開の可否の判断は社内で受けもつ

例えば私(佐藤)がクライアントのオウンドメディアを運用するときは、一次情報として以下の4つを出してもらっています。

クライアントに出してもらう一次情報

  • サービスの導入事例
  • お客様の声
  • 社員インタビュー
  • 現場での実体験

どれも、同業の他社には書けない話です。

順位が付きにくい記事の共通点

インターネット上の情報を集めて組み立て直しただけで、自社にしかない事例や数字が入っていない記事です。
一次情報を出せない会社はオウンドメディアで伸びにくいと、私(佐藤)は考えています。

営業やカスタマーサポートなど、お客様と日ごろ話す部署から一次情報の担当者を1人決めておくと、代行会社に頼まれた事例をすぐに出せます。

公開の可否だけは社内で判断する

代行会社が仕上げた記事を公開するかは、最後に社内で判断しましょう。
記事は自社の名前で公開されるので、社内の事情を知っている人が読んでから出すと、安心して公開できます。
公開する前に社内で確かめることと、確かめる人の例は以下のとおりです。

確かめること確かめる人の例
事例や数字が事実と合っているか事例を出した部署の担当者
社外秘の情報が入っていないか情報管理を担当する部署
自社の方針と合っているか広報やメディアの責任者

例えば、導入事例の記事なら、お客様の社名や取引の金額を載せてよいかを、営業の担当者に確かめておくと安心です。
確かめる人と項目を契約前に決めておけば、記事の作成から入稿までは代行会社に任せたまま、公開の判断だけを社内で受けもてます。

運用代行・内製・AIエージェントの判断基準

任せる範囲が決まったら、次はオウンドメディアの運用を誰の手で回すかを決める番です。
運用のしかたには、運用代行・社内での内製化・AIエージェントの3つがあります。
社内での内製化とは、社内の担当者が自分で記事を書いてメディアを運用するやり方のことです。
3つの運用のしかたを以下にまとめました。

運用のしかた運用を担当する人費用の目安向く会社
運用代行代行会社の担当者運用のみで月5万〜10万円、戦略から制作までで月数十万〜数百万円運用の判断を外に任せたい会社
社内での内製化社内の担当者人件費は月8万円(仮の数字)+サイト維持費は月1万〜10万円更新に時間を割ける会社
AIエージェント社内の担当者とAIエージェントAIの利用料は月200ドル(1ドル150円で月3万円)+人件費は月1万円(仮の数字)+サイト維持費は月1万〜10万円少ないコストで記事を増やしたい会社

※人件費は、どちらも月4本・時給2,500円で、1本あたりの作業時間を社内での内製化は8時間、AIエージェントは1時間とした仮の数字です。
※1ドル150円も、説明のために仮に置いた数字です。
※AIエージェントの利用料には、私(佐藤)が使っているClaude Codeを含む、ClaudeのMax 20xプランの月額を使いました。
参考:PRONIアイミツ|オウンドメディアの費用相場|構築・運用の内訳と取引事例を解説
参考:Anthropic|What is the Max plan?
参考:比較ビズ|おすすめのオウンドメディア運用代行24社を紹介!
3つの違いは、運用の判断と記事を書く作業を、社外と社内のどちらで受けもつかにあります。
自社がどれに当たるかを確かめながら、1つずつ見ていきましょう。

運用の判断を外に任せたい会社は運用代行が向く

運用代行は、キーワード選定から記事の直し方までの判断を、社外に任せたい会社に向いています。
どのキーワードで記事を作り、どの記事をリライトするかを代行会社が決めるため、社内の担当者は本業に時間を使えます。
運用代行が向く会社の特徴は以下のとおりです。

運用代行が向く会社の特徴

  • 社内にSEOの判断ができる人がいない
  • Web担当者が他の業務と兼務している
  • 毎月の運用費を固定で予算に組める

以下は、運用のみを頼む場合の費用の計算例です。

項目計算金額
月の運用費公開されている費用相場の範囲月5万〜10万円
1年分の運用費月5万〜10万円×12ヶ月60万〜120万円

※戦略から制作までまとめて頼む場合は、月数十万〜数百万円になります。
参考:比較ビズ|おすすめのオウンドメディア運用代行24社を紹介!
見積もりで任せる範囲と月額を並べたうえで、運用代行を選ぶかを社内で決めてください。

更新に時間を割ける会社は社内での内製化が向く

記事の更新に毎月決まった時間を割ける会社に向いているのが、社内での内製化です。
担当者の作業時間を記事に回せれば、外部に払う費用はサイト維持費が中心で済みます。
社内での内製化が向く会社の特徴は以下のとおりです。

社内での内製化が向く会社の特徴

  • 記事に毎週の作業時間を取れる担当者がいる
  • 自社のサービスを文章で説明できる社員がいる
  • 外部への月額の支払いを抑えたい

割ける時間が足りるかは、人件費に直して見ると判断しやすくなります。
以下は、社内の担当者が月4本の記事を書く場合の仮の数字です。

項目計算金額
1本あたりの人件費時給2,500円×8時間2万円
月4本の人件費2万円×4本月8万円
サイト維持費公開されている費用相場の範囲月1万〜10万円
月の費用の合計8万円+1万〜10万円月9万〜18万円

※1本8時間(調査・構成・執筆・入稿の合計)と時給2,500円は、説明のために仮に置いた数字です。
参考:PRONIアイミツ|オウンドメディアの費用相場|構築・運用の内訳と取引事例を解説
外部への支払いがサイト維持費で済むぶん、担当者の月32時間(8時間×4本)が記事の更新に回ります。
担当者が本業の時間から月32時間を出せるかを確かめておくと、社内での内製化を選んでよいかを決められます。
参考記事:SEO内製化が失敗する5つの原因とインハウスSEOを成功させる4ステップ

少ないコストで記事を増やしたい会社はAIエージェントが向く

少ないコストで記事を増やしたい会社には、AIエージェントでの運用が向いています。
本数にかかわらずAIの利用料は定額なので、一定の利用料のまま記事を増やせます。
記事数が増えても利用料は変わらず、増えるのは原稿を確かめる人の作業時間だけです。
AIエージェントが向く会社の特徴を以下にまとめました。

AIエージェントが向く会社の特徴

  • 限られた予算で記事の本数を増やしたい
  • 時期によって更新する本数を増減させたい
  • 原稿を読んで直せる担当者が社内にいる

自社の導入事例やお客様の声は社内にしかない情報なので、AIエージェントで運用する場合も、一次情報を出すのは社内の役目です。
例えば私(佐藤)の場合は、クライアントのオウンドメディアをAIエージェントで運用しています。

私(佐藤)のオウンドメディア運用

自社サイトを含む6媒体・月45本の記事を、私(佐藤)ひとりで運用しています。
記事1本にかかる人の作業時間は、1時間以内です。

※作業時間は、AIの処理を待つ時間を除いた、人が手を動かしている時間です。
同じ前提で、AIエージェントで月4本と月20本を作る場合の費用を比べると、以下のようになります。

項目月4本の場合月20本の場合
AIの利用料(200ドル×150円)月3万円月3万円
社内の作業の人件費(時給2,500円×1時間×本数)月1万円月5万円
記事の費用の合計月4万円月8万円
1本あたりの費用1万円4,000円

※1ドル150円と時給2,500円は、説明のために仮に置いた数字です。
サイト維持費(月1万〜10万円)は含みません。
※1本1時間は私(佐藤)が整えた仕組みでの実測で、仕組みを用意する作業と費用は含みません。
※ClaudeのMax 20xは記事制作以外にも使える契約なので、記事だけの費用としては多めの数字です。
月4本でも月20本でもAIの利用料は月3万円のままで、本数が増えるほど1本あたりの費用が下がります。

記事1本あたりの費用のグラフ。制作会社などは2万〜5万円、AIエージェントは月4本で1万円、月20本で4,000円になり、本数が増えるほど1本あたりの費用が下がる

制作会社などに記事を頼む場合の目安は1本2万〜5万円前後なので、本数が増えるほど差が開きます。
参考:PRONIアイミツ|オウンドメディアの費用相場|構築・運用の内訳と取引事例を解説
毎月出したい本数を決めたら、この計算に自社の時給と本数を当てはめ、運用代行の見積もりと並べてみてください。
参考記事:AIエージェントの作り方を5ステップで解説|最初に任せる業務の選び方つき

オウンドメディア運用代行に関するよくある質問

最後に、オウンドメディア運用代行についてよくある質問に答えていきます。
発注を決める前に確かめておきたい質問を選びました。

Q.SEOコンサルと運用代行を両方頼める会社はありますか?

SEOコンサルと運用代行は、1社にまとめて頼める場合があります。
代行会社の中には、戦略の助言と、記事の制作や分析といった作業の代行を一緒に請け負う会社もあります。
ただ、同じ会社でも契約によって任せられる範囲が変わるので、見積もりが助言だけなのか、作業まで含むのかを契約前に確かめておきましょう。

Q.運用代行を始めてから成果が出るまでどれくらいかかりますか?

新しく立ち上げたメディアで記事に順位が付くまでは、私(佐藤)の運用では早くて3ヶ月、長くて6ヶ月ほどです。
ここでいう成果は、記事に検索順位が付くことを指します。
Googleも、新しいサイトや既存サイトの変更に気付くまでに数週間かかる場合があると案内しています。
メディアの状態ごとの目安を以下にまとめました。

メディアの状態順位が付くまでの目安
運営の実績があり、サイト全体が検索で評価されているメディア1ヶ月かからずトップ10に入る例もあり
新しく立ち上げたメディア早くて3ヶ月・長くて6ヶ月

競合の強いキーワードを狙う記事は、どちらの状態でも目安より順位が付きにくくなります。
参考:Google検索セントラル|Google 検索結果にサイトを表示する方法
記事に順位が付くまでの目安のグラフ。運営の実績があり評価されているメディアは1ヶ月かからない例もあり、新しく立ち上げたメディアは3〜6ヶ月かかる

運用代行を始める前に、自社のメディアが表のどちらに当たるかを確かめておくと、成果を見る時期を上司や社長に説明しやすいでしょう。

Q.解約したあとも記事は自社に残りますか?

記事は、契約書で著作権を自社へ譲渡すると決めていれば、解約したあとも自社で使い続けられるのが基本です。
文化庁の著作権テキスト(8ページ)では、創作を委託した場合、料金を払ったかに関係なく、実際に創作した受注者側が著作者になると説明しています。
同じテキストの51ページによると、譲渡の契約で第27条・第28条の権利(翻訳権・翻案権など)を書いていなければ、譲渡した側(受注者側)の権利と推定されます。
契約書で確かめることは、以下のとおりです。

契約書の項目確かめる理由
記事の著作権を自社へ譲渡する条項条項がなければ、著作権は著作者である受注者側にあるため
第27条・第28条の権利を譲渡に含む記載譲渡の契約でも記載がなければ、翻訳・書き直しの権利や、書き直した記事を利用する権利が受注者側に留保されると推定されるため
記事を載せるサイトとドメインの名義解約後にサイトを自社で運用するには、名義が自社であることが前提になるため

契約書の書き方で著作権がどちらに残るかの図。譲渡の条項がなければ著作権は受注者側にあり、譲渡の条項があっても第27条と第28条の記載がなければ翻訳権・翻案権などは受注者側と推定され、第27条と第28条の権利も含めて譲渡すれば解約後も自社で使い続けられる

契約書に書く文面の例

文化庁のテキストでは、契約書に「すべての著作権(著作権法第27条及び第28条の権利を含む)を譲渡する」と書いておく必要があると説明しています。

ここで紹介しているのは文化庁の資料の要点で、法律の助言ではありません。
気になる条項は、弁護士などの専門家に確認してください。
参考:文化庁著作権課|令和8年度 著作権テキスト
参考:文化庁著作権課|令和8年度 著作権テキスト
3つがそろっていれば、運用代行の会社を替えたあとも、これまでの記事を自社のメディアでリライトしながら使い続けやすくなります。

Q.代行会社がAIで記事を書くのは問題ありませんか?

契約書でAIの使い方と人の確認の体制が決まっていれば、AIで記事を書く代行会社にも発注できます。
Googleのスパムポリシーが不正とするのは、検索順位の操作を主な目的に、価値も独自性もないコンテンツを「その作成方法は問わず」大量に作る行為です。
AIを使って書いたこと自体は、スパムと判断される条件ではありません。
Googleは、コンテンツを自動で作る場合は特に、正確性・品質・関連性を優先するよう求めています。
私(佐藤)の運用でも、AIで書いた記事が検索の上位に来ています。

AIエージェントで書いた記事の順位

クライアントからもらった一次情報を入れた記事は、技術系や就職・転職系で検索1位になりました。
一方、ネット上の情報をまとめただけの記事は、同じAIエージェントで書いても上位が取りにくい傾向があります。

発注する前に契約書で確かめておきたいことは、以下のとおりです。

AIの使い方で契約書を確かめる項目

  • 記事の制作にAIを使うか
  • AIに任せる工程の範囲
  • AIが書いた原稿を人が確かめる工程

参考:Google検索セントラル|Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー
参考:Google検索セントラル|ウェブサイトで生成 AI によるコンテンツを使用するための Google 検索のガイダンス
発注前の面談で、契約書を確かめる3つの項目を代行会社に1つずつ聞いてみてください。
参考記事:AI記事作成で作業時間を20分の1に|一次情報を入れてSEOで勝つ方法

まとめ|判断は任せて一次情報は社内から出す

オウンドメディア運用代行には、戦略の判断から記事の制作・分析・サイト構造の改善まで、運用のほとんどを任せられます。
一方で、導入事例やお客様の声のような一次情報は、代行会社が外から調べても手に入りません。
記事の要点を以下にまとめました。

オウンドメディア運用代行の要点

  • 運用のみの代行は月5万〜10万円
  • 戦略から制作まで頼むと月数十万〜数百万円
  • 代行会社は契約前の7つの基準で選ぶ
  • 戦略の判断は代行会社に任せ、一次情報は社内から出す
  • 少ないコストで記事を増やすならAIエージェントも選べる

「任せたのに成果が出なかったら」と迷うなら、任せる判断と社内から出す一次情報を分けて決めておくと、役割がはっきりします。
Googleが自己評価の質問に挙げる独自の情報と実体験は、社内にしかありません。
まずは、自社から一次情報を出す担当を1人決めるところから始めてみてください。
ここまで読んで、少ないコストで記事を増やす方法として、AIエージェントでの運用が気になった人もいるかもしれません。
私(佐藤)も、外注ライター10名に頼んでいた記事制作をAIエージェントに移し、いまは5媒体の記事をひとりで運用しています。
この記事も、そうして組んだ記事作成AIエージェントが、一次情報の聞き取りから下書きまでを作っています。

公開している中身

  • 運用のどの工程をAIエージェントに任せているか
  • 毎回の指示をどう書き方のルールに変えたか
  • 一次情報をどう聞き出して記事に入れているか
  • どの工程で人が確認しているか

どんな仕組みで記事を作っているかは、この記事の作り方としてそのまま公開中です。

この記事を書いたAIの仕組みを見る

貴社でオウンドメディアの運用のしかたを決める参考になれば幸いです。


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