
オウンドメディアは意味ない?意味がないままの原因と改善する方法を解説
公開日:2026年10月23日
「オウンドメディアは意味ないといわれて、始めるべきか迷っている…」
「記事を出し続けているのに、問い合わせが増えず意味がない気がする…」
この記事を監修している佐藤誠一は、自社とクライアントのオウンドメディアを運用しているSEOの実務家です。
この記事の親記事
この記事は「オウンドメディアの費用対効果は高い?|計算方法と回収できる会社の条件」の一部を、くわしく書いたものです。
先に結論です。
意味がないのはオウンドメディアそのものではなく、自社の状態に要因があります。
商品を検索する人がいて、社内の一次情報を書き手に渡せる会社は、運用を見直せば意味のあるメディアに近づけると私(佐藤)は考えています。
とはいえ、自社の状態のどこに原因があるのかは見分けにくいですよね?
この記事では、意味がないと感じる状況と原因から、改善する方法までを解説します。
この記事でわかること
- 始めてすぐ意味ないと感じやすい3つの状況
- 続けても意味がないままのオウンドメディアの3つの原因
- 意味のあるメディアに近づける4つの改善方法
- 筆者が専門を絞ったブログを新しく作った実例
読み終えると、自社のオウンドメディアを始めるか、続けるか、作り直すかを判断できます。
社内で方針を決める材料として、参考にどうぞ。
オウンドメディアは意味ないのか
「オウンドメディアは意味ない」といわれることもありますが、意味があるかは会社の目的と状態で違います。
例えば、商品を検索する人がいて、自社の一次情報を記事に出せる会社なら、オウンドメディアは集客の手段になります。
一次情報とは、自社の実績や社員の体験談のように、自社が直接見聞きして得た情報のことです。
この章では、オウンドメディアに意味がある会社と、始めるときの考え方を以下の2つで解説します。
オウンドメディアの意味を判断する材料
- 広告以外に問い合わせの入口がほしい会社は意味がある
- AIで制作費が下がったので少ない記事数から試せる
まずはどんな会社に意味があるのかから見ていきましょう。
広告以外に問い合わせの入口がほしい会社は意味がある
広告以外の問い合わせの入口がほしい会社には、オウンドメディアを運営する意味があります。
SEOで検索結果に表示された記事は、表示されているあいだ、広告費をかけなくても同じキーワードで検索した人に読まれます。
SEOとは、Googleなどの検索結果で自社のページを上位に表示させるための取り組みのことです。
オウンドメディアを運営する主な目的は、以下のとおりです。
オウンドメディアを運営する主な目的
- 検索した人からの問い合わせの獲得
- 自社や商品を知ってもらう認知の拡大
- 採用に応募する人を集める会社の紹介
問い合わせの他に認知や採用も目的になるので、記事から直接届いた問い合わせの件数だけで成果を判断しないようにしましょう。
例えば、社名での検索が増えたか、記事を読んで採用に応募した人がいるかも成果に含められます。
広告の出稿を止めた月にも検索から問い合わせを受けたい会社ほど、記事を積み上げる意味が高まります。
AIで制作費が下がったので少ない記事数から試せる
AIで記事の制作費が下がったと私(佐藤)は感じており、オウンドメディアは少ない記事数から始めて、意味があるかを試しながら判断できます。
記事1本あたりの外注費が下がったぶん、始めるときに用意する予算を抑えやすいです。
外注費が50万円の場合の私(佐藤)の印象を、以下にまとめました。
| 場合(外注費の使い方) | 作れる記事の本数 | 金額の計算 |
|---|---|---|
| AIが登場する前に50万円で作る | 10本 | 50万円÷10本=1本5万円 |
| いま50万円で作る | 50本くらい | 50万円÷50本=1本1万円くらい |
| いま試しに10本作る | 10本 | 10本×1万円くらい=合計10万円くらい |
※50万円・10本・50本くらいは私(佐藤)の印象にもとづく例です。
試しに作る10本は、少ない本数の例として置いた仮の数字です。
いずれも外注費の相場ではありません。
まずは少ない本数を出して反応を見て、検索の表示回数や順位が出始めたテーマから記事を増やしていけば、始める前に「意味がない」と決めつけずに済みます。
試す期間には、次の章の「①広告と違い成果が出るまで数ヶ月かかる」で解説する数ヶ月も含めて見込んでおくと、意味があるかを判断しやすくなります。
始めてすぐ意味ないと感じやすい3つの状況
少ない記事数から試せても、始めたばかりの時期は「意味がない」と感じやすい状況が3つあります。
オウンドメディアで意味ないと感じる状況
- 広告と違い成果が出るまで数ヶ月かかる
- 新しいサイトでは大手のメディアに勝ちにくい
- AIで量産された似た記事があふれている
どれも後半の「オウンドメディアを改善して意味のあるものにする方法」で対処を解説するので、まずは状況を1つずつ見ていきましょう。
①広告と違い成果が出るまで数ヶ月かかる
オウンドメディアは広告と違い、検索からの成果が出るまでに数ヶ月かかるため、始めてすぐは意味がないように見えやすいです。
広告とオウンドメディアで、成果が出るまでの期間の違いを以下にまとめました。
| 集客の手段 | 成果が出るまで | 期間の理由 |
|---|---|---|
| 広告 | 出稿してすぐ表示 | 出稿の手続きが済めば広告枠に出るため |
| オウンドメディア | 3〜6ヶ月ほど※ | 記事が検索結果に載り、順位が付くまで待つため |
※3〜6ヶ月ほどの期間は、私(佐藤)の見立てです。
公開を始めてから3〜6ヶ月ほどは問い合わせが増えにくく、広告と同じ感覚ですぐに効果を判断すると「意味がない」と結論を出しやすくなります。
数ヶ月のあいだの集客の補い方は、後半の「SEOの成果が出るまではSNSで集客を補う」の見出しで解説します。
②新しいサイトでは大手のメディアに勝ちにくい
新しいサイトは大手のメディアと同じキーワードを狙っても上位に入りにくいです。
検索順位はサイト全体の強さと他のサイトからのリンクでも分かれると私(佐藤)は考えています。
立ち上げたばかりのサイトは、サイトの強さとリンクの両方で大手に及びません。
私(佐藤)が新しいサイト(roll-jam)で狙うキーワードを調べたときも、同じ状況でした。
roll-jamでキーワードを調べた例
2026年10月13日に、有料ツールのAhrefsで「ai コンサル」のキーワードを調べました。
上位に入る難しさを0〜100で表す指標(数が大きいほど難しい)は1と低く出ていたのに、上位には大手の会社が運営するサイトが並んでいました。
指標の数字が低くても、大手のサイトが上位を占めていれば、新しいサイトが入り込む余地はほとんどありません。
大手と同じキーワードばかりで記事を書くと、公開しても順位が付きにくく、始めてすぐ「意味がない」と感じやすいでしょう。
新しいサイトで何から狙えばよいかは、後半の「新しいサイトは検索数の少ないキーワードで上位を狙う」の見出しにまとめました。
③AIで量産された似た記事があふれている
AIで記事を作る会社が増えたぶん似た内容の記事も増え、新しく公開した記事は埋もれて、始めてすぐ「意味がない」と感じやすくなると私(佐藤)は考えています。
AIで量産した記事への私(佐藤)の考え
AIでいくらでも記事は量産できますが、ネットにある情報をまとめただけの記事ではSEOで勝てません。
似た記事との違いを生む社内の一次情報の集め方は、後半の「一次情報を集める予定を毎月の業務に入れる」の見出しをご覧ください。
参考記事:AI記事作成で作業時間を20分の1に|一次情報を入れてSEOで勝つ方法
オウンドメディアを続けても意味がないままの原因
始めてすぐの3つの状況とは別に、記事を出し続けても意味がないままのオウンドメディアもあります。
続けても変わらないときに考えられる原因は、以下の3つです。
意味がないままのメディアの原因
- 社内の一次情報が書き手に渡っていないから
- 公開した記事が検索結果に載っていないから
- 狙うキーワードが問い合わせにつながっていないから
どれもオウンドメディアそのものではなく、自社の状態から起きる原因です。
自社のメディアに当てはまるものがないか、1つずつ確かめていきましょう。
社内の一次情報が書き手に渡っていないから
オウンドメディアを続けても意味がないままになる原因の1つが、社内の一次情報が記事の書き手に渡っていない状態です。
一次情報が渡らないと、書き手はネットにある情報を集めて書くしかなく、前述のとおりAIで量産された似た記事に埋もれやすいです。

Googleも公式ガイドで、コンテンツが有用かを制作者が自己評価する質問の1つに、次の文を挙げています。
引用:Googleの自己評価の質問
「コンテンツは、独自の情報、レポート、研究、分析を提供していますか。」
参考:Google検索セントラル|有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成
同じガイドは、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)について次のように説明しています。
引用:GoogleのE-E-A-Tの説明
「E-E-A-T 自体はランキングに直接影響する要因ではありませんが、E-E-A-T が優れているコンテンツを特定できる要素の組み合わせを使用することは有効です。」
一次情報は、E-E-A-Tのうち経験(Experience)を伝える材料になると私(佐藤)は考えています。
一次情報を入れれば順位が上がるとはかぎりませんが、独自の情報は、自社の商品や現場を知る社内の人の手元にある場合が多いです。
外注先から見た一次情報の出方
外注先として記事を書く私(佐藤)が「一次情報をください」と再三お願いしても、発注者から一次情報が出てこないケースはよくあります。
一次情報を集める作業の優先順位が社内で低いままだと、記事を増やしても他社と似た内容が並び、意味がないと感じる状態が続くでしょう。
社内で一次情報を集める進め方は、後半の「一次情報を集める予定を毎月の業務に入れる」の見出しで解説します。
公開した記事が検索結果に載っていないから
記事を出し続けているのに意味がないと感じる場合、公開した記事がGoogleに見つけられず、検索結果に載っていない可能性があります。
検索結果に載っていない記事は、中身をどれだけ磨いても検索から読まれません。
Googleは公式のドキュメントで、新しいページを見つけるときにリンクを手がかりにすると説明しています。
参考:Google検索セントラル|クロール可能なリンク
クライアント媒体で見つかったリンク漏れ
私(佐藤)が記事を書いているクライアント媒体では、記事一覧のページ送り(2ページ目以降へ進む番号)・カテゴリ・タグにリンクが付いていませんでした。
そのため、公開した記事のほとんどがGoogleに見つけられていない状態でした。
サイトの作りは記事を書く側からは見えにくく、記事の中身を見直しても気づきにくい原因です。
リンクが漏れたままだと、記事を増やしてもGoogleに見つけられにくいページが増え、続けても意味がないと感じる状態から抜け出せません。

自社の記事が検索結果に載っているかの確かめ方と直し方は、後半の「記事一覧のリンク漏れをAIエージェントで探して直す」で手順を紹介します。
狙うキーワードが問い合わせにつながっていないから
アクセスはあるのに問い合わせが来ず、意味がないと感じるメディアでは、狙うキーワードが自社への依頼につながっていない場合があります。
知識を調べたいだけの人が集まる記事は、読まれても依頼の相談にはつながりにくいです。
以下は、税理士事務所を想定した、キーワードと検索する人の目的の仮の例です。
| キーワードの例 | 検索する人の目的 |
|---|---|
| 確定申告 書き方 | 自分で申告書を書くための手順 |
| 経費 落とせるもの | 経費になるものの下調べ |
| 税理士 顧問料 相場 | 税理士に頼むときの予算の把握 |
| 税理士 変更 タイミング | 今の税理士から乗り換える時期の確認 |
上の2行は自分で調べて解決したい人、下の2行は税理士に頼む前提で比べている人が使うキーワードと考えられます。
自社の記事で狙っているキーワードも、検索する人の目的がどちらに近いかで見分けられるでしょう。
運用を任せていた会社の相談で多い話
私(佐藤)はオウンドメディアの運用を外部に任せていた会社から「うまくいかなかった」とよく相談されます。
話を聞くと、狙うキーワードの選び方が自社に合っていなかったケースが多いです。
自社の記事が調べもの側のキーワードに偏っていないかを、まずは狙っているキーワードの一覧で確かめてみてください。
問い合わせにつながるキーワードの選び方は、以下の記事で解説しています。
参考記事:オウンドメディアの費用対効果は高い?|計算方法と回収できる会社の条件
自社にオウンドメディアが必要かの判断の目安
原因に心当たりがあっても、そもそも自社の商品にオウンドメディアが向くかは先に確かめておきたいところです。
向くかは、自社の商品を検索する人がいるかで判断できます。
判断の目安を以下の2つにまとめました。
オウンドメディアが必要かの判断の目安
- 商品を検索する人がいない会社は検索以外の集客が向く
- 商品を検索する人がいる会社はオウンドメディアが向く
自社の商品がどちらに近いかを考えながら読んでみてください。
商品を検索する人がいない会社は検索以外の集客が向く
集客したい商品やサービスを検索する人がいない会社は、オウンドメディアより広告やSNSで集客するほうが向いています。
広告やSNSは商品をまだ検索していない人にも見てもらえる集客の手段です。
SEOの相談では、次のようなことがよくあります。
SEOの相談でよくあること
「こういったお客さんをSEOで集客したい」と相談を受けたら、Ahrefs(キーワードの検索数などを調べる有料のツール)でキーワードを洗い出します。
ところが、その商品やサービスにつながりそうなキーワードで検索している人が、そもそもいないケースも多いです。
検索以外の集客の手段と、向いている場面を以下にまとめました。
| 集客の手段 | 向いている場面 | 費用の目安(仮の数字) |
|---|---|---|
| SNS広告(X・Instagramなどに出す広告) | 商品をまだ知らない人に、年齢や地域を絞って見せたい場面 | 月10万円の予算で出稿 |
| Webサイトの広告枠に表示される画像の広告(ディスプレイ広告) | 商品の名前を多くの人にくりかえし見てもらいたい場面 | 月10万円の予算で出稿 |
| SNSへの投稿 | 商品の使い方や導入事例を発信し続けたい場面 | 広告費0円(投稿を作る社内の時間はかかる) |
※費用は計算のために置いた仮の数字です。
実際の広告費は会社や媒体、出稿の量によって違います。
広告やSNSで商品が知られて検索する人が出てきたら、オウンドメディアが向くかを改めて確かめてみてください。
確かめる手順は、次の「商品を検索する人がいる会社はオウンドメディアが向く」にまとめています。
商品を検索する人がいる会社はオウンドメディアが向く
集客したい商品につながるキーワードで検索する人がいる会社は、オウンドメディアが向いています。
記事はそのキーワードで検索した人に読まれ、商品の問い合わせにつながります。
検索する人がいるかを確かめる手順は、以下のとおりです。
検索する人がいるかを確かめる手順
- 商品につながるキーワードを書き出す
- キーワードツールで検索数を見る
- 検索結果の上位の記事を見る
書き出すのは、お客さんが商品を探すときや、商品で解決できる悩みを調べるときに打ち込みそうなキーワードです。
検索数はGoogle 広告のキーワードプランナーで調べられます。
前述のAhrefsなどの有料ツールでも調べられます。
検索する人がいるかを判断するときの、私(佐藤)の目安は次のとおりです。
私(佐藤)が見ている目安
商品につながるキーワードのうち、月間の検索数が50以上のものが、せめて50個以上はほしいと考えています。
この目安を下回る場合は、オウンドメディアより広告やSNSに力を入れたほうがよいでしょう。
※キーワードプランナーで確認できるのは予測される検索数です。
使うには、Google 広告のアカウントでお支払い情報を入力し、アカウント設定を完了する必要があります。
参考:Google 広告 ヘルプ|キーワード プランナーを使う

検索結果の上位に同じ悩みに答える記事が並んでいれば、オウンドメディアの記事で答えられる検索だと判断しやすいです。
オウンドメディアが向くもう1つの条件
社内の一次情報を記事に出せるかも条件になると、私(佐藤)は考えています。
上記の3つの手順で検索する人が見つかり、一次情報も出せる会社なら、前述のとおり少ない記事数から試して、オウンドメディアの意味を確かめられます。
オウンドメディアを改善して意味のあるものにする方法
商品を検索する人がいる会社なら、意味がないままのオウンドメディアも、やり方を変えると成果に近づけます。
前半で見てきた状況や原因に合わせて、改善する方法を4つにまとめました。
オウンドメディアを改善する4つの方法
- 一次情報を集める予定を毎月の業務に入れる
- 記事一覧のリンク漏れをAIエージェントで探して直す
- 新しいサイトは検索数の少ないキーワードで上位を狙う
- SEOの成果が出るまではSNSで集客を補う
自社に当てはまるものから読んでみてください。
一次情報を集める予定を毎月の業務に入れる
一次情報を集める予定を毎月の業務に入れておくと、記事に使う社内の情報を切らさずに書き手へ渡せます。
前述のとおり、AIで似た記事が増えたいま、記事に独自性が出るのは自社にしかない一次情報を書いた部分です。
社内から一次情報を集める方法の例を以下にまとめました。
| 集め方 | やること |
|---|---|
| 月1回のインタビュー | 書き手が社内の人に直接話を聞く時間の確保 |
| 社員の体験談 | 社員を定期的に回って体験談を聞き、記事の材料に使用 |
| 過去の取材記事 | 自社が取材された記事や、社長が受けたインタビュー記事の収集 |
| 過去の社内報 | 過去の社内報をまとめ、書き手が読める状態に整理 |
月1回のインタビューと体験談の聞き取りは、1回あたりの時間を自社で決め、日付を先に毎月の予定に入れておきましょう。
例えば1回60分とした場合の時間の目安は、以下のとおりです。
| 前提(仮の数字) | 時間の計算 | 年間の時間 |
|---|---|---|
| 月1回・60分のインタビュー | 60分×12ヶ月 | 12時間 |
※1回60分は計算のために置いた仮の数字です。
自社の取材の時間に置き換えて見積もってください。
過去の取材記事と社内報はすでに社内にある資料なので、集めて整理すれば、最初の月から記事の材料にできます。
私(佐藤)は一次情報を集める優先順位を上げられる会社ほどSEOで勝てる見込みが高まり、オウンドメディアが意味のあるものになると考えています。
参考記事:SEO内製化が失敗する5つの原因とインハウスSEOを成功させる4ステップ
記事一覧のリンク漏れをAIエージェントで探して直す
記事一覧・カテゴリ・タグからのリンク漏れをAIエージェントで探して直すと、Googleに見つけてもらえる記事が増えます。
AIエージェントとは、決めた手順に沿って複数の作業を続けて進めるAIのことです。
前述のとおり、Googleはリンクを手がかりに新しいページを見つけています。
Search Consoleでわかること
記事が検索結果に載っているかは、Search Consoleで確かめられます。
Search Consoleとは、自社サイトがGoogle検索でどう扱われているかを確かめられる、Googleのツールのことです。
Search ConsoleとAIエージェントを使って確かめ、リンク漏れを直す手順は以下のとおりです。
リンク漏れを確かめて直す手順
- Search Consoleで登録済みのページ数を確かめる
- AIエージェントにサイトを調べさせる
- 記事一覧・カテゴリ・タグのリンクを直す
「ページのインデックス登録」レポートを開くと、Googleが見つけて登録できるページと、登録の際に起きた問題を確かめられます。
登録済みのページ数が公開した記事の数より少なければ、検索結果に載っていない記事がある見込みです。
参考:Search Console ヘルプ|ページ インデックス登録レポート
手順2では、記事一覧のページ送り・カテゴリ・タグのページから、各記事へリンクが張られているかをAIエージェントに調べてもらいます。
私(佐藤)の場合
AIエージェントのClaude Codeにサイトを分析させると、記事の中身を見ているだけでは気づけない、対策したほうがいい部分が見つかります。
手順3で直すのは、記事一覧のページ送り・カテゴリ・タグの各ページから記事へのリンクです。
サイトを自社で直せない場合は、AIエージェントの調査結果を、サイトを作った制作会社に渡して相談してみてください。
記事を増やす前にリンク漏れを直しておけば、これから公開する記事もGoogleに見つけてもらいやすくなり、オウンドメディアの成果につながります。
参考記事:Claude Codeは非エンジニアでも使える?始め方と仕事に生かす使い方
新しいサイトは検索数の少ないキーワードで上位を狙う
新しいサイトは勝率が高そうなロングテールキーワードで上位を狙う記事を軸にすると、検索から読者を集める入口ができます。
ロングテールキーワードとは「オウンドメディア 意味ない」のように複数の単語を組み合わせた、検索数の少ないキーワードのことです。
ただし、大手が狙うキーワードの記事が要らないわけではありません。
大手が狙うキーワードの記事も置く理由
大手が狙うキーワードは上位に入りにくくても、読者が最初に調べる基本の疑問に答える記事がサイトにないと、読者の悩みにまとめて答えられません。
大手が狙うキーワードの記事は、上位を取るためではなく、読者の基本の疑問に答えるために置きます。
そこで私(佐藤)は、まず大手が狙うキーワードの記事をサイトに置き、そのあとは検索数の少ないキーワードで上位を狙う記事を中心に書いています。
例えば私(佐藤)が運営するroll-jamは新しいサイトなので、以下の順で記事を書いてきました。
| 段階 | 書く記事 | 理由 |
|---|---|---|
| 1段階目 | 大手のメディアが狙うキーワードの記事 | すぐに上位は取れなくても、サイト全体で読者の悩みに答えるため |
| 2段階目(いま) | 勝率が高そうなロングテールキーワードの記事 | 大手と同じキーワードでは、しばらく勝てないと判断したため |
roll-jamでは、勝率が高そうかを見分ける目安として、検索結果の上位10件に個人ブログや規模の小さいサイトが混ざっているかを見ています。
自社でキーワードを選ぶときも、検索数の多さより上位10件の顔ぶれを先に見ると、新しいサイトでも上位を狙える記事から書き始められます。
参考記事:SEO記事の書き方7ステップ|添削で多い3つの直し方とAIエージェントで書く方法
SEOの成果が出るまではSNSで集客を補う
SEOの成果が出るまでのあいだは、X・YouTube・noteで集客してサイトへ案内すれば、検索からの流入が少ない時期もサイトにアクセスを集めやすくなります。
X・YouTube・noteは検索順位が付くのを待たずに、投稿した内容を見てもらえる場所です。
例えば私(佐藤)が運営するroll-jamでは、前述のとおりSEOの成果が出るまで3〜6ヶ月ほどかかると見込んで、次のように運用しています。
roll-jamで併せて運用している場所
- X
- YouTube
- note
3つで出会った読者をroll-jamの記事へ案内し、検索順位が付く前からサイトへのアクセスを集めています。
検索の成果を待つあいだもサイトに読者が来ていれば、オウンドメディアを意味がないと判断して途中で止めずに済むでしょう。
筆者が専門を絞ったブログを新しく作った実例
改善の方法を紹介してきましたが、伸びなくなったメディアは、立て直すより新しく作るほうが手間の小さい場合もあります。
立て直すか新しく作るかを判断する材料として、私(佐藤)が自分のブログで経験したことを紹介します。
専門を絞ったブログを作った実例
- テーマを広げた雑記ブログは検索で伸びなくなった
- 作り直すより新しく作るほうが手間は小さいと判断した
- 専門を絞ったブログは年間300万円の報酬になった
課題・判断・成果の順に、1つずつ見ていきましょう。
テーマを広げた雑記ブログは検索で伸びなくなった
私(佐藤)が2019年頃に始めた「さとうのキモチ」は、テーマを広げた雑記ブログで、数年後には検索で伸びなくなりました。
雑記ブログとは、1つの分野に絞らず、いろいろなテーマを扱うブログのことです。
私(佐藤)が感じたSEOの変化
2021年頃から、SEOでは専門性を出したサイトのほうが上位を取りやすくなったと、私(佐藤)は感じていました。
ASP(広告主とブログをつなぐ仲介サービス)経由のアフィリエイト(ブログから商品が売れると報酬が入る仕組み)の収益は、2022年頃から減っていきました。
サイトは公開したまま更新を止めており、専門を絞ったブログへの作り直しもしていません。
作り直すより新しく作るほうが手間は小さいと判断した
私(佐藤)は雑記ブログを専門を絞ったブログへ作り直す作業と、新しく作る作業を比べて判断しました。
作り直す場合にかかると考えた作業は、以下の4つです。
雑記ブログを作り直す場合の作業
- テーマと違う記事を書き出す
- テーマと違う記事を削除し、別のサイトへ引っ越す
- 削除した記事に合わせて内部リンクを張り替える
- 残った記事で足りなくなったトピックを記事にする
特化ブログを新しく作れば、この4つの作業をせずに、専門のテーマで書き始められます。
特化ブログとは、1つのテーマに専門を絞ったブログのことです。
当時の判断は、次のとおりです。
雑記ブログを作り直さなかった理由
雑記ブログを特化ブログに変更する手間を考えれば、特化ブログ(のちのWebライターの学校)を新しく作るほうが手間は小さいと考えました。
伸びなくなったメディアを立て直すか迷ったときは、作り直す作業と新しく作る作業の量を比べると判断しやすくなります。
専門を絞ったブログは年間300万円の報酬になった
専門を絞って新しく作った「Webライターの学校」は、収益が伸びました。
Webライターの学校は、Webライターの仕事にテーマを絞って記事を書いているブログです。
Webライターの学校の収益
2023年には、ASPのアフィリエイトだけで年間300万円の報酬を得ました。
さとうのキモチと同じく、収益はASP経由のアフィリエイトです。
年間300万円はアフィリエイトの報酬で、企業のオウンドメディアなら問い合わせの件数で成果を比べることになります。
伸びなくなったメディアを抱える会社も、テーマを絞ってサイトを新しく作る方法を、今のサイトの立て直しと並べて検討してみてください。
オウンドメディアに関するよくある質問
最後に、オウンドメディアを始めるか続けるかの判断と運営の注意点について、よくある質問に答えていきます。
Q.SEO記事だけのオウンドメディアはオワコンですか?
オウンドメディアそのものが終わったわけではありませんが、SEO記事だけで勝つのは難しくなったと私(佐藤)は考えています。
いまのSEOはSEO記事に加えてSNS・YouTube・noteも運用する「総合格闘技スタイル」が必要だと私(佐藤)は見ています。
SNSで集客を補う方法との違い
前述のとおり、SEOの成果が出るまでの数ヶ月の集客を補う手段がSNSです。
総合格闘技スタイルは、SEOの成果が出たあともSEO記事とSNSなどを並べて運用し続けるところが違います。
オウンドメディアを始めるときは、SEO記事と並べて何を運用するかまで決めておきましょう。
Q.社内に書き手がいなくてもAIで始められますか?
記事を書く作業はAIで補えるので、社内に書き手がいなくてもオウンドメディアは始められます。
書く作業は、外注先に任せてもかまいません。
ただし、書き手がいない会社でも、社内にある一次情報を集めて渡す役は社内に必要です。
私(佐藤)の場合
記事を作る工程のほとんどはAIエージェントに任せていますが、一次情報を集める・まとめる・言語化する3つは人が担当しています。
その会社にしかない経験や事例を、AIが見つけてきたり作り出したりはできないと、私(佐藤)は判断しました。
前述のとおり、Googleが自己評価の質問に挙げている「独自の情報」に近いのが、社内にしかない一次情報です。
AIで始める場合も「一次情報を集める予定を毎月の業務に入れる」の見出しで紹介した4つから、続けやすいものを選んでみてください。
参考記事:オウンドメディア運用代行はどこまで頼める?費用相場と選び方を解説
Q.他社の記事を引用するときの注意点は何ですか?
他社の記事を引用するときは、著作権法の条文にある3つの条件を守る必要があります。
著作権法は第32条で、公表された著作物は引用して利用できると定めたうえで、引用の条件を挙げています。
第48条で求めているのは、引用する著作物の出所の明示です。
条文にある3つの条件は、以下のとおりです。
著作権法にある引用の条件
- 公正な慣行に合致すること
- 引用の目的上正当な範囲内であること
- 著作物の出所を明示すること
ここで紹介しているのは条文の要点で、法律の助言ではありません。
引用のしかたで判断に迷う場合は、弁護士などの専門家に確認してください。
参考:e-Gov法令検索|著作権法(昭和45年法律第48号)第32条・第48条
記事を公開する前に、引用した部分ごとに出所を書いたかを確かめておきましょう。
まとめ|意味がないのはオウンドメディアではなく自社の状態
オウンドメディアの意味をなくしているのは、オウンドメディアそのものではなく自社の状態です。
検索する人がいない商品なら広告やSNSに力を入れ、検索する人がいる商品なら運用のしかたを見直すと、意味のあるメディアに近づけます。
記事の要点を以下にまとめました。
オウンドメディアの意味を取り戻す要点
- 商品を検索する人がいない会社は検索以外の集客が向く
- 一次情報を集める予定を毎月の業務に入れる
- 記事一覧のリンク漏れをAIエージェントで探して直す
- 新しいサイトは検索数の少ないキーワードで上位を狙う
- SEOの成果が出るまでの数ヶ月はSNSで集客を補う
- 伸びなくなったメディアは新しく作る手間とも比べる
意味がないと感じたときは、自社の状態がどれに当てはまるかを1つずつ確かめると判断しやすくなります。
最初にやること
まずは自社の商品につながるキーワードを書き出し、検索する人がいるかを調べるところから始めてみてください。
オウンドメディアを始めるか続けるかを決める材料として、参考にどうぞ。
ここまで読んで、一次情報は集められそうでも、記事にする手間で止まっているなら、書く作業はAIエージェントに任せられます。
私(佐藤)の場合
私(佐藤)も、外注ライターに毎回渡していた指示を書き方のルールにして、AIエージェントへ移しました。
この記事も、一次情報の聞き取りと言語化を私(佐藤)が担当し、構成から下書き・検品までを記事作成AIエージェントが進めています。
作り方のうち、公開しているのは次の3つです。
公開している中身
- 記事の工程をどこまでAIエージェントに任せているか
- 一次情報をどう聞き出して記事に入れているか
- どの工程で人が確認しているか
自社の一次情報を記事にする仕組みを考えるときの材料として、作り方をそのまま公開しています。
貴社のオウンドメディアを意味のあるものにする参考になれば幸いです。